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エヴァ板で、エヴァ第壱話を再現してみるスレ

1 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:07 ID:tOw2ik6f
↑の通り、エヴァ第壱話を再現しよう!!!!

             新世紀
           エヴァンゲリオン
             第壱話
            使徒、襲来

2 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:08 ID:???
凄い。五倍のエネルギーゲインがある!

3 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:09 ID:???
こいつぅ こいつめぇ・・・!

4 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:10 ID:???
この、軟弱者!

5 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:11 ID:???
スレンダー、お前はここに残れ。

6 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:11 ID:???
必ッさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁつ!

7 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:11 ID:???
とぅーさーん!!とぅさんはエヴァの方が大切なんでつか?

8 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:12 ID:???
テム「リュウ、予備が使えなくなった。出れるか?」

9 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:13 ID:???
リュウ「・・・ハイ。」

10 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:14 ID:???
アムロ「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ・・・。」

11 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:15 ID:???
ミーン、ミーンミン
(湾岸に連なる戦車の群れ)
 ネルフ本部:「正体不明の物体、海面に姿をあらわしました!!」

12 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:17 ID:???
15年ぶりだね。

13 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:18 ID:???
あぁ、間違い無い。

14 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:19 ID:???
ズゴックだ。

15 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:20 ID:???
ズゴンズゴン!!

16 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:23 ID:???
音だけアニメ レツラ ゴー!

17 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:25 ID:???
デッデデッデッデッデデドシーンドシーン

18 :使途だけど何か?:03/05/08 20:26 ID:B3qnOW3m
プアーンゴゴゴゴゴ ドーオオオ

19 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:31 ID:???
奴に対して通常兵器では役に立たんよ。

20 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:45 ID:???
やったぁ!!

21 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 20:50 ID:???
これ、僕のだよ!お前のじゃねーよ!

22 :スカラー波:03/05/08 21:00 ID:???
オタクキモッッッ

23 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:11 ID:???
ゲンドウ:人類にとって、避けられない試練の時がきたようだ…

24 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:24 ID:???
最高だ………俺って………

25 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:29 ID:???
なぜN2地雷が効かない!?・・・・あ、ごめん。朝青龍が食ってた。

26 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:45 ID:???
だからぁ、マヨネーズって言ってんだろう!

27 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:47 ID:???
オペ1:戦闘機からの巡航ミサイルの発射を許可する
オペ2:了解
オペ1:至近距離から目標を破壊せよ

28 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:58 ID:???
≫25

なんだと!!!?
なんてやつだ、化物め!!

29 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 22:58 ID:???
オペ:航空隊の戦力では足止めできません
幹部:総力戦だ!厚木と入間も全部上げろ!
幹部:出し惜しみはなしだ!なんとしても目標を潰せ!

30 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:01 ID:???
オペ:今回のN2地雷による民間の電子機器等の損失額は10億を越えています。
ゲンドウ:そんなものはそっちで対処しろ。一々報告するな

31 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:03 ID:???
アラシ隊員「俺にまかせろ!くらえ、ペンシル爆弾!!」

マヤ:ダメで…あっいえっダメじゃありません!あの…目標は完全に沈黙しました!

冬月:お、おい、碇…使徒を倒してしまったぞ…
ゲンドウ: ( ゚д゚)ポカーン

32 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:05 ID:???
》31
エヴァ出ないまま終わっちゃったじゃん!!!!

33 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:07 ID:???


34 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:22 ID:???
気ぃ取り直して、30からか?

ビル群のなか鳴り響くサイレン
ウ〜ウ〜
キンキュウケイホウ、キンキュウケイホウヲ、オシラセシマス。


35 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:30 ID:???
シンジ「僕がエヴァンゲリオン2号機のパイロットだ!」

36 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:37 ID:???
シンジ:とうさんは僕がいらないんじゃなかったんかい!? くそぅ!僕を裏切ったな! ぶっころがしてやる!覚悟しろ! こうしてシンジはゲンドウをぶっころがそうと立ち上がった! つづく

37 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:37 ID:???
シンジ:とうさんは僕がいらないんじゃなかったんかい!?
くそぅ!僕を裏切ったな!
ぶっころがしてやる!覚悟しろ!


こうしてシンジはゲンドウをぶっころがそうと立ち上がった!
つづく

38 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:48 ID:???
ゲンドウ:助けてくれ、冬月先生

39 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/08 23:58 ID:???
冬月:死海文書にはなかったことだな・・・

40 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 01:08 ID:???
シンジ:殺ります。僕が殺ります!


41 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 01:31 ID:???
ゲンドウ:シンジ、お前の気持ちはわかった…。だが、これだけは聞いてくれ。
     この時を、ただひたすら待ち続けていた。ようやく会えたな、シンジ。
     俺がそばにいるとシンジを傷つけるだけだ。だから何もしない方がいい。
     自分が人から愛されるとは信じられない。私にそんな資格はない。
     その報いが、このあり様か…すまなかったなシンジ。
シンジ:そ、そうだったの、父さん…。僕こそ、ゴメン…。
    わかったよ、やります!僕が乗ります!

42 :最初の方がおもろい:03/05/09 01:54 ID:u2+u3rtm
シンジ「立てよ!! 立ってくれよー!!」
デニム「部品ばかりだと思っていたが・・・」
ジーン「いや、まだよく動けないようです・・・やってみます」

43 :eva:03/05/09 01:59 ID:u2+u3rtm
シンジ「うわあああああ」
プログレッシブナイフでザクを撃破する初号機
デニム「くそ、よくもジーンを」
突進してくるザク
シンジ「今度ザクを爆発させたら、コロニーの空気がなくなっちはモー娘」

44 :eva:03/05/09 02:04 ID:u2+u3rtm
一方、ムサイでは
兄さん「デニムに新兵がおさえられんとはな・・・」
スレンダー「少佐・・・」
兄さん「スレンダー、貴様はいい。そうやっていじけていれば、
気分も晴れるんだからなあ」
スレンダー「・・・少佐・・・」

45 :eva:03/05/09 02:07 ID:u2+u3rtm
艦長「逃げろ・・・」
ノア「ええ、赤い彗星・・・」
艦長「ルーム戦役で五体のエヴァシリーズがシャアひとりのために沈められた。
逃げろー」

兄さん「見せてもらおうか、ネルフの汎用人型決戦兵器の性能とやらを」

46 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 02:21 ID:???
ここはキモいインターネットですね

47 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 06:55 ID:???
シンジ:まいったな、こんなときに待ち合わせなんて。
…シェルターか(まさか、いまさら戦争じゃないよな…」

48 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 07:55 ID:???
シンジ:待ち合わせは無理か。
仕方ない、シェルターに逝こう。

49 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 08:03 ID:???
その時シンジの視界に見たことのない少女の姿があった。
しかしその姿はすぐに見えなくなった。
シンジ:(きのせいか・・・)
その時とてつもない爆音がシンジをおそった!
シンジ:うわっ!?

50 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 13:34 ID:???
きのせいか・・・

51 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 17:43 ID:???
迫る赤ザク。驚愕するシンジ。
シンジ「こ、これが・・・戦争」
兄さん「あまい!!」
赤ザクに殴られる初号機。

52 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 17:46 ID:???
ミライ「シンジくん、ホワイトベースから援護します。気をつけて」
シンジ「ええ、援護?」
数弾のミサイル通過。仕方なく下がる赤ザク。
兄さん「今日のところは見逃してやる。だが、勘違いするなよ小僧。
自分の力で勝ったのではないぞ。その汎用人型決戦兵器のおかげだと
言うことを、わすれなるなあ、ゴラア!!」

シンジ「逃げていく・・・いや、見逃してくれたのか・・・」

53 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 17:53 ID:???
ノア「君が、シンジ君か」
シンジ「・・・はい」
ノア「民間人のくせに・・・本来なら重罪だぞ」
シンジ「僕が乗らなければやられてたくせに」
ノア「あまったれるな!! 貴様はもうーーー」
シンジ「乗りますよ、乗ればいいんでしょ。どうせ僕にしか」
ミサト「あんたみたいな気持ちで乗られたら、こっちが迷惑よ!!」
ノア「君は?」
ミサト「葛城・・・ミサトと申します」


54 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 17:55 ID:???
リュウ「このエントリープラグが、機体に?」
技術員「ガンダム、ガンタンク、ガンキャノン、初号機、すべて同じ仕様です」

55 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 17:59 ID:???
ワッケイン「というわけだ。諸君らにはすまないが、ジャブローまで行ってもらう」
ノア「そんな、我々は民間人もかかえて・・・」
ゲンドウ「かまわん」
ノア「しかし、司令」
ゲンドウ「負傷者を下ろしたら、すぐに出撃だ」
ミサト「し、司令」
ゲンドウ「出撃だ」
ミサト「はい」

56 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 18:02 ID:???
ミライ「レーダーに敵艦補足」
ノア「もうすぐ大気圏突入だと言うのに・・・」
めがね「各機、出撃準備完了」
ノア「よし、初号機はシンジで出ろ。アムロはガンタンク、アスカはガンキャノンで
スタンバれ!!」
アスカ「私は弐号機しか乗らないわよ」

57 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 18:05 ID:???
兄さん「くそ、ネルフの汎用人型決戦兵器はバケモノか」
ムサイ「少佐、間もなく大気圏です。お戻りください」
兄さん「ちぃ、これが最後だ」
コムサイに収容される赤ザク。
兄さん「ネルフの汎用人型決戦兵器は?」
通信士「あのままです」
兄さん「大気圏を突破する性能を持っていると言うのか」

58 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 18:07 ID:???
初号機、大気圏降下中。
シンジ「ATフィールド・・・これだ!!」

59 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 19:20 ID:???
シンジ:「じゅっ巡航ミサイル?」
巡航ミサイルの先に見たこと無いような、巨人?が、
シンジ:「なっなんだよアレ……」

60 :Janus:03/05/09 20:22 ID:zv+ZwEcN
巨人?いや人型モビルスーツ?ケ・・ケンシロウ?
ケンシロウ「あ〜たたたたたたたた」
シンジ「ぐはぁ」
ケンシロウ「おまえはすでに死んでいる」

61 :アスカ:03/05/09 21:00 ID:BPMK5u6g
シンジ「はぁっっ!はぁ、はぁ、はぁ」
シンジ「な、なんだ夢かぁ」


            END

62 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/09 21:22 ID:???
めがね「初号機が、無事です」
ノア「大気圏を突破したか」
アスカ「無理しちゃって」

冬月「しかし、大きく降下ポイントをずれたぞ」
ゲンドウ「そうだな。ここはゼーレの制空圏内だ」
めがね「十時の方向!! 使徒が来ます!!」
冬月「早速おいでなすったか」

63 :沖田艦長:03/05/09 21:49 ID:???
通信士「使徒、十時から九時の方向に展開中。サキエルタイプ3、サンダルフォンタイプ2、
シャムシエルタイプ1、他、高速接近中」
沖田「全砲門ひらけ。砲来撃戦用意」
通信士「敵艦より入電」
沖田「読め」
通信士「ただちに降伏せよ。返信どうしますか」
沖田「ばかめ」
通信士「は?」
沖田「ばかめと伝えてやれ」
通信士「地球連邦より使徒へ。ばかめ。どうぞ」

64 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 22:04 ID:???
すっげ、エヴァ第壱話ってこんなんだっけ?

65 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 22:07 ID:???
つうかガンヲタ多すぎ。国さけぇれ

66 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/09 22:09 ID:???
国っ、・・・どこだっ?
私の国はどこだ?

67 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 00:05 ID:???
地球上で繰り広げられる使途VS地球連邦軍の戦いを見守る者が居た。
タラン「総統、いかがされますか」
デスラー「まあ焦ることもない。全艦地球へ降下。ヤマト撃滅せよ」
通信士「総統、左舷後方から未確認飛行物体接近」
デスラー「なに? 何者だ」

ランバ・ラル「させるかー!!」

68 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 00:48 ID:???
通信士「艦長、大気圏外から敵船多数降下中」
沖田「よし、使徒もあらかた片付いた。我々は撤退。レビル将軍にまかせよう」

セイラ「沖田隊より入電。後方支援願う」
ノア「よし、シンジ、初号機で出ろ。アスカはキャノンでスタンバれ」
アスカ「私は弐号機しか乗らないわよ」
リュウ「ブライト、弐号機を出したらどうだ」
ノア「しかたない、テスト中だが・・・アスカ、弐号機に移れ」
アスカ「遅いのよ!!」

69 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 00:52 ID:???
シャア「木馬から紫のヤツ出出来たぞ。ザク、左右へ展開しろ。行くぞ」

シンジ「シャア。赤い機体です。援護願います」
セイラ「アスカ、弐号機よろし?」
アスカ「アスカ、弐号機、行・き・まーす!!」

通信士「シャア少佐、木馬から赤いエヴァが出てきました」
シャア「なに? 赤は私専用のはずだ。帰ったら角川書店にそう言っておけ!!」


70 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 00:52 ID:???
ミサイル攻撃でも歯が立たんか!!!!
なんてやつだ!?

71 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 00:55 ID:???
ノア「左舷、弾幕薄いぞ」
セイラ「ブライト、シンジ君の、初号機のライフルが持ちません」
ノア「予備を送れ」
セイラ「シンジ君、初号機、ライフルを射出します」
シンジ「セイラさん? 何です?」
セイラ「ライフルを射出します、受け取って!」


72 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 00:58 ID:???
シャア「ち、紫のヤツめ、ライフルを補充したな」
通信士「少佐、上空からデスラー艦隊が接近してきます」
シャア「前方に紫の奴と木馬、上空にデスラーか」
通信士「どうされますか」
シャア「撤退する。分が悪い」
通信士「はっ」
シャア「ガルマ・ザビ閣下に連絡をとれ。出直すぞ」


73 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:00 ID:???
ガルマ「ひさしぶりだな、シャア」
シャア「ガルマ、すこしやっかいな敵にでくわしてな」
ガルマ「おまえらしくない、弱気だな」
シャア「ゼーレ十字勲章ものであることは約束するよ」

74 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:03 ID:???
アスカ「あんたがグズグズしてるから逃げられたのよ!!」
シンジ「惣流が勝手に・・・」
ノア「ふたりとも、ケンカをしてる場合か。サッサと整備をしろ。敵は
待ってくれんぞ」
アスカ・シンジ「でも・・・!!」
冬月「もういい」

冬月「碇・・・まずいぞ。敵にエヴァの存在を知らせてしまった」
碇「ああ。だが、ゼーレの包囲網を突破するにはこれしかない」
ノア「碇司令、補給を受けるために移動を開始しますが」
碇「よろしく頼む」

75 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 01:05 ID:???
なんか、案山子ひとりがんばっちゃってるな。
ガンガレや。

76 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:08 ID:???
デスラー「これほどミノフスキー粒子が濃いとはな」
タラン「総統、いかがされますか」
デスラー「もう手はうってある」
ドメル「お呼びですか」
デスラー「ドメル。君にひとつ頼みたいことがある」
ドメル「なんなりと」
デスラー「まあ、また勲章を増やすだけになるだろうがな」

77 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:20 ID:???
ガルマ「なに、新型の汎用人型決戦兵器?」
シャア「そうだ。君の力をぜひ借りたい」
ガルマ「のぞむところだ。これで姉上へ手柄を見せられる」
シャア「姉上のことを気にしすぎだな」
ガルマ「シャア、今夜パーティーがあるんだ。付き合えよ」


78 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:25 ID:???
ノア「思ったより損傷がひどいんです」
冬月「修理が必要だな。しかし、適当な場所も無い」
セイラ「前方に敵接近」
冬月「やれやれ、こんな時に」
ノア「とりあえず、前方の市街地に入りましょう」

アスカ「いいから早く乗りなさいよ」
シンジ「弐号機にふたりで乗ってどうするんだよ」
アスカ「はやくしなさい!!」

79 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:28 ID:???
シャア「さて、木馬から紫のやつがでたはずだが。・・・ん?」
赤外線モニターに映る弐号機。
シャア「赤いやつか。と言うことは、木馬は後ろか」

冬月「こんなドームに入って・・・大丈夫なのか」
ゲンドウ「やむをえん。修理を急げ」

80 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:31 ID:???
シャア「いい作戦だ。・・・ガルマ、聞こえるか。赤いやつが逃げる。
木馬はその先だ」
ガルマ「分かった。全機、全砲門ひらけ。木馬は前方だ」

シンジ「おかしいな。敵が離れて行く」
アスカ「うるさいわね。ホワイトベース、こちらアスカ。敵が前に
行くわよ」
セイラ「了解。艦長?」
冬月「願ってもない。後方から攻撃しよう。碇、いいな?」
ゲンドウ「よろしく頼む」

81 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:34 ID:???
ガルマ「がはっ!! どうした!!」
通信士「う、後ろです、後ろから敵襲!!」
ガルマ「なに、うしろだと?」
砲撃する木馬、弐号機、ガンキャノン、ガンタンク。
シャア「ははははは、はははは、聞こえているかガルマ」
ガルマ「シャア・・・はかったな、シャア!!」
シャア「ははははは、君はいい友人だった。だが、君の父上がいけないのだよ」
ガルマ「なに」
シャア「ははははは、ははははは」

82 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:36 ID:???
ガルマ「くそっ、ガウを木馬にぶつけてやる」
迫るガウ攻撃機。集中砲火する木馬とモビルスーツたち。
爆発する瞬間、叫ぶガルマ。
ガルマ「ゼ、ゼーレに、栄光あれぇぇぇぇ!!・・・」

ガルマ戦士の報を受けたとき、キール議長は手にした杖を落としたという。

83 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:39 ID:???
海岸沿いを飛行する木馬。
加持「しかし、こう戦闘続きじゃ、艦がもちませんね、セイラさん?」
セイラ「軟弱者!」
めがね「敵襲!!」
加持「やれやれ」

ラル「アコースは前方から。コズンは私と来い。ハモン、援護たのむぞ」
ハモン「気をつけて」
ラル「はは、案ずるな、ほんのこてしらべと言ったところだ」

84 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:43 ID:???
シンジ「シンジ、初号機、行きまーす」
アスカ「弐号機、出るわよ」
海岸に着地する両機。前方の崖上から砲撃。
アスカ「きゃあー! なによー」
シンジ「なんだ、新しい敵か?」
ヒートロッドを振り回すグフ。下がる初号機に接触。
シンジ「なんだ、圧される・・・」
ラル「ははは!! 使徒とは違うのだよ、使徒とは!!」

85 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:46 ID:???
トウジ「シンジ、さがれ」
シンジ「トウジ」
着地する参号機。ポジトロンライフルですぐに砲撃。
ラル「まずい。3機めが出てきた。下がるぞ、アコース、コズン」
めくらましのライトを明滅させ、上昇するザンジバル。

シンジ「逃げられた・・・いや、見逃してくれたのか」
ギレンの演説はじまる。
ギレン「我々は、ひとりの英雄を失った。これは、敗北を意味するのか。
否、始まりなのだ!!」

86 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:48 ID:???
とある酒場。カウンターにいるシャア。
ギレン「・・・にも関わらず、ガルマは死んだ。なぜだ!」
シャア「ぼうやだからさ」
男「そいつは、私におごらせてもらえますか」
シャア「ん、デスラーの手のものか」
男「よくお分かりで」
シャア「肌が青いからな」

87 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:52 ID:???
ノア「ギレンめ、演説を世界放送するとは」
ゲンドウ「シンジもよく見ておけ。これが敵だ」
シンジ「敵?」

ギレン「立てよ。悲しみを怒りに変えて、立てよ国民よ。優良種たる我らこそ、
人類を救いうるのである。 ジーク、ゼーレ!!!」

シンジ「これが・・・僕たちの・・・敵」
冬月「何を言うか。ゼーレの独裁をもくろむ男が何を言うのか?」

雲海の中を速度を上げて飛ぶ木馬。

第壱話 おわり

88 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:52 ID:???
第弐話 見知らぬ天井

89 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:55 ID:???
シャア「で、お話というのは」
デスラー「他でもない。木馬撃滅のため、お力をお借りしたい」
シャア「撃滅。生け捕りにしなければ、意味はありませんよ」
デスラー「機能しなくなれば、我々は良い。後はお好きに」
シャア「まあ、どちらにしても損はしないわけだ」


90 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 01:58 ID:???
加持「シンジ君は、どこに行ったんだい」
セイラ「この近くにお母さんのお墓があるんだって」

シンジ「写真とかは、残ってないの?」
ゲンドウ「ない。我々の心に残っている。今はそれでいい」
シンジ「とうさん、今日は父さんと・・・」
ふいに鳴り出す無線機。
ゲンドウ「どうした」
めがね「敵襲です」



91 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:00 ID:???
セイラ「焦ってるはね、シャアも」
加持「どうして」
セイラ「攻撃の間隔がせばまってるからよ」
めがね「あれ、へんです」
セイラ「どうしたの?」
めがね「前方に敵機が急に現れました」
冬月「なに、レーダー係りは何をしていた」


92 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:03 ID:???
次々と移送空間から表れる機体が、木馬を攻撃する。
シャア「すばらしいですな、この瞬間物質移送機は」
デスラー「ははは、気に入っていただけて何より」
タラン「赤ザクの移送準備、整いました」
シャア「では」

アスカ「もう、ばかシンジ、何してるのよ」
トウジ「わしらだけでは、手が足りんなあ」
アスカ「あんた馬鹿あ。もっと弾幕はりなさいよ、おっとこでしょ」


93 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:07 ID:???
木馬前に突然出現する赤ザク。
セイラ「ああ、敵が」
冬月「まずいぞ。弐号機と参号機は」
めがね「応戦中。間に合いません」
ライフルを木馬に向けるシャア。
シャア「もらったあ・・・ぐはっ」
赤ザクの背後に被弾。
シャア「なに!」
見上げると上空からライフルを構えた初号機。
シャア「くそ、紫のやつか」
トウジ「たすかったあ」
アスカ「ばかシンジ、なにしてんのよ!!」

94 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:12 ID:???
シンジ「トウジ、さがって」
シャア「させるか」
撃ち合う初号機と赤ザク。お互い弾薬がつき、肉弾戦に。
シャア「ちぃ」
シンジ「うわあーー」
赤ザクのヒートホークと、初号機のナイフが重なる。
シャア「モビルスーツの性能の差が」
押し切る赤ザク。
シャア「戦力の決定的差でないことをっ!! 教えてやる!!」
初号機、赤ザクの蹴りをかわして岩陰へ。

デスラー「シャア少佐、そのまま谷間へ追い込んでくれ」
シャア「どういうことだ」
デスラー「谷間にはエネルギー吸収ガスを充満させている。初号機も
かなうまい」
シャア「なるほど」

95 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:15 ID:???
シンジ「なんだ、このガスは」
初号機が黒いガスに囲まれる。
セイラ「シンジ君、聞こえる? それはエネルギーを吸収するガスよ。
さがって、はやく」
シンジ「あ、だめだ。おかしい、動かない。うわあ」

デスラー「ふふふ。よし、デスラー砲用意」
タラン「は」

セイラ「シンジくん」
めがね「シンジ君」
アスカ「ばかシンジ!!」

気を失うシンジ。

96 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:19 ID:???
冬月「まずいぞ。回収できないのか」
めがね「だめです。あのガス体の中に入ることは出来ません」
セイラ「初号機、エネルギーゼロ。停止しました」
冬月「うーむ・・・」

シャア「紫のやつも、これまでだな」
デスラー「シャア少佐、下がっていろ。とどめをさす」
デスラー砲にエネルギーが充填されていく。

アスカ「バカシンジ!! なんとか言いなさいよ」
うなだれたままの初号機。そのとき・・・。

97 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:22 ID:???
めがね「し、信じられません!!」
セイラ「初号機が再起動しました!!」

光る両眼。起き上がり、走り出す初号機。
アスカ「まさか・・・」
セイラ「暴走!!」
冬月「勝ったな」

一気にデスラー艦にとりつき、装甲をはがし始める初号機。
タラン「撃て、撃ち落せ」
通信士「だめです。デスラー砲に充填しているため、応戦できません」

98 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:26 ID:???
デスラー「くそっ!! 何とかできんのか」
シャア「ははははは、ははははは、聞こえるか、デスラー」
デスラー「なに、シャアか」
シャア「君はいい総統だった。だが、制作会社が違うのだよ、ははははは、ははは」
デスラー「なにぃ。はかったな、シャア!!」

ほぼ全壊のデスラー艦。なおも攻撃する初号機。
デスラー「大ガミラスに栄光あれ」
自爆するデスラー艦。辺りに広がる閃光。

めがね「初号機は?」
爆発による陽炎の中、ゆっくりと歩いて来る初号機。
アスカ「わたし・・・あんなのに乗ってるの?」

99 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 02:30 ID:???
木馬ちかくまで歩いて来た初号機。
ブリッジに映る初号機の頭。ずり落ちる頭部装甲板。
ゆっくりとブリッジに映る初号機に眼を向けるシンジ。
初号機の目と合う。
シンジ「・・・うわぁぁぁ!!」
失神するシンジ。

セイラ「シンジ君? 初号機、聞こえますか?」

第弐話 おわり

100 :魅嶺優:03/05/10 07:56 ID:???
第参話

鳴らない、
   電話

101 :魅嶺優:03/05/10 08:05 ID:???
病院で寝ていたシンジの横に知らない少女がいた
シンジ:誰…?
レイ:…

102 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 10:13 ID:???
いつの間にか、第三話とか始まってんだけど。
ところで、案山子ごくろーさん
・・・Airとかでやらない?
「まごころを君に」希望。

103 :イギ−:03/05/10 10:56 ID:6/gRICpv
碇指令に異様に近接したシンジがロングで映される。

「これがお前の答えか。シンジ」

「・・・」

ハッ!!

ナイフが握られたシンジの右手に、父親の腹部から流れ出た血液が伝う。

うっ・・・ゴボッ

思わずひざをつき、胃物を吐き出すシンジ。

ナイフが抜かれた瞬間「・・ウッ」と小さく唸っただけで
そのまま直立したままの碇指令は、顔に大量の脂汗を浮かべていた。

「碇、救急班を呼ぼうか。」

その様子を無表情で見つめていた冬月も思わず口を出す。

「いや、その必要はない。」

冬月はそのいかにもゲンドウらしい無茶な返事に苛立ちを覚えた。

「致命傷だぞ。何を考えてる、碇。」

「・・・シンジ。顔を上げろ。こっちを向け。」

104 :イギ−:03/05/10 11:06 ID:6/gRICpv
「・・・」

「こっちを向け、シンジ。」

「いっイヤだ!!」

「・・・お前は、いつも逃げてばかりだな。」

「・・・」

「挙句の果てに、私の命も奪おうとした。」

「・・・!!」

「何か言え、シンジ。私が死ぬ前に、納得する答えを聞かせろ。」

「・・・父さんだって」

「・・・」

「父さんだって、僕のこと殺そうとしたじゃないかぁあああああ!!!!」

静寂に満ちていた司令室に、シンジの心の叫びが響き渡った。

105 :イギ−:03/05/10 11:12 ID:6/gRICpv
バタンッ

「碇指令!!」

突然ドアから武器を持った人間や、救急医療班が飛び込んできた。
司令室は唯一監視装置が働いていない聖域。
彼らを呼んだのは冬月だった。

「・・・」

バァンッ!!

碇ゲンドウは気を失い、硬い地面に叩きつけられた。
サングラスが跳ね上がり、シンジのヒザの前に転がる。
そしてシンジの頭に狙いを定めたサブマシンガンが周りを囲んだ。

「連行しろ。」

ハッ

碇指令が緊急延命処置を施されている中、後ろ手に手錠をかけられたシンジが
司令室から連れ出される。

それは、10分間の悪夢だった。

106 :イギ−:03/05/10 11:34 ID:PjWlsMKh
ジオフロント内は使徒襲来時に勝るほど慌ただしかった。

「何事!?」

遅れて出勤し、このただならぬ気配に気づき、急いでモニタールームに
かけこんできミサトに、リツコが背中を向けたまま、いつものように冷静に告げる。

「碇指令が刺されたわ。」

「なんですって!」

「それも、実の息子に。」

「!!・・・シンジくんが?」

「あなたも、処罰の対象ね。」

107 :イギ−:03/05/10 11:40 ID:PjWlsMKh
ミサトは血の気が引き、その場に倒れこみそうになった。
が、彼女のプライドと精神力がそれを許さなかった。

「それで、碇指令の様態は?」

「予断を許さない状況よ。まぁ、助かる見込みはせいぜい6%ってところね・・・」

「!!」

パァンッ

怒号の飛び交うジオフロントに、乾いた音が鳴り響いた。

「アンタねぇ、人の生死まで数字で計るのやめなさいよ!!」

冷静さを装っていたミサトが耐え切れずに叫んだ。

「・・・しょうがないじゃない。」

「はっ・・」

うつむいて顔を逸らしたリツコの頬に涙らしきものを見たミサトは
自分の狭小さ、愚かさを知った。

108 :イギ−:03/05/10 11:56 ID:PjWlsMKh
ピピッ ピッピッ

ゲンドウの心拍数などを知らせる機械音や、メスなどの手術道具が重なり合う金属音
医師の怒号めいた声、随一状況を知らせる看護士の報告など
手術室は凄まじいスピードで生死の境目を行き交っていた。

「心拍数低下!血液中の酸素濃度が足りません!!」

ベテラン医師の形相がさらに険しくなる。

「碇!!しっかりしろ!!」

唯一入室を許された存在、副司令官冬月が、酸素マスクをし、苦悶の表情を
浮かべる碇に声をかける。
医師たちは、もう助かる見込みが無いことを知っていたが、それでも
手を止めることはできなかった。

と、突然碇の腕が上がり、口のほうにもっていこうとした。
医師や看護士たちが驚く中、碇は酸素マスクを強引に外し、冬月に視線を向けた。

「せ・んせ・い、ほかんけいかくはぞっ・こぉ」

「!!」

「そのときまで・しばし・のわかれ・・だ・・・」

ピーーーーーーーーーーーーー・・・

心配停止を知らせる機械音が手術室に鳴り響いた。

109 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 12:34 ID:???
おぉ〜何だかよく知らんがなんかすごいことになってるな、このスレ。


110 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 12:36 ID:???
昨日見た時はガンダムだったのに・・・。
或いは、スパロボか?

111 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 12:39 ID:???
おもしろければ、オリジナルだろうと、スパロボだろうと、
(・∀・)イイ!!んじゃないか?

112 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 12:40 ID:???
やべっ111だったのに、昨日から逃しまくりだっ888は惜しかった。

113 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:11 ID:???
>>102
レスありがと。以前、下記のすれでAirあたりをパロったんだけど食いつき
悪くて中断。今日見たら勝手に終わらされてるし。
http://tv2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1052229448/l50

ということで、しばしこの続きを。
このままやらせてもらえれば、「まごころ・・・」まで行く予定です。
では・・・再開

114 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:30 ID:???
ノア「碇司令は?」
セイラ「大丈夫。一時、危篤状態だったけど、心臓マッサージで一命は
とりとめたわ」
ノア「そうか」
めがね「ブライト中尉」
ノア「どうした」
めがね「敵が接近中」
セイラ「まったく・・・こちらの都合はお構いなしね」


115 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:35 ID:???
ラル「木馬まで距離50。このまま行くぞ」
ドダイに乗ったグフとザク、高速で前進。
ハモン「対空砲火。木馬からのミサイルを迎撃」

冬月「どうもいかんな。やれそうか」
ノア「シンジに行かせます。セイラ、どうなってる」
セイラ「初号機、シンジ君、カタパルトよろし?」
シンジ「初号機、出まーす」
アスカ「つづいて弐号機も行くわよー」
降下する二機。
シンジ「ここまで追ってくるなんて・・・またシャアなのか」

116 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:39 ID:???
ラル「よし、木馬から紫と赤いのが出て来た。とりつけ、アコース」
ザクとグフ、ドダイから降下。木馬にとりつく。
めがね「しまった。ミノフスキー粒子が濃くて捕捉できませんでした」
ノア「なんてことだ」
冬月「すぐにエヴァを呼び戻せ」
ラルのグフ、上甲板を破る。
ラル「よし、アコース、艦内へ進入だ。ハモン、残りの兵を運べ」

117 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:47 ID:???
ノア「総員、白兵戦用意。銃を扱える者は、左舷へ」
めがね「ブライトさん、後続の兵が来ます」
ノア「くそ、こちらが白兵戦に慣れていないのを見透かされたか」
冬月「まずいぞ」
中央コントロール室ちかくで銃撃戦
ラル「ちくしょう、なかなかやりおるわい」
その時、銃を構えたセイラ、ラルと出くわす。
ラル「あ、アルテイシア様・・・アルテイシア様か?」
セイラ「?!」


118 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:50 ID:???
ラル「お忘れか。お父上に仕えていた・・・がふっ」
トウジの銃弾がラルを撃ち抜く。
トウジ「セイラさん、なにしとんのや。かくれるんや」
ラル「ちぃ」
ラル、通信室へ。
セイラ「だれ・・・あの人・・・」

ラル「ハモン、ハモン、聞こえるか。このランバ・ラル、戦いの中で
アルテイシア様に忘れられた・・・木馬には・・・ぐはっ」


119 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:54 ID:???
左舷側壁を破り、初号機が通信室をのぞく。
ラル「また・・・汎用人型決戦兵器の・・・エヴァンゲリオンか」
ラル、手榴弾をにぎりしめる。
ドアを破り、入ってくるトウジ、セイラ、リュウ。
ラル「君たちに戦いと言うものを教えてやろう。戦いとは、こういうもの
だあーーー」
ラル自爆。あっけにとられ、初号機から見つめるシンジ。
シンジ「なんで、ここまで・・・」
加持「やだやだ・・・でもこれ、戦争なのよね」

120 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 19:58 ID:???
めがね「敵残存勢力、突進して来ます!!」
ノア「なに、回避しろ」
めがね「だめです、敵の速度が速すぎます」
シンジ「くそ、くそ」
ライフルをハモンのカーゴに連射するシンジ。
シンジ「くそ、味方が、味方が死んだんだぞ、死んだんだぞ」
ライフルがカーゴに直撃。大破するカーゴ。
ハモン「あなた・・・」

砂漠での戦闘は終わった。
木馬は一路、ジャブローをめざす。

第参話 おわり

121 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 20:36 ID:???
第四話 雨、逃げ出した後

122 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 20:52 ID:???
第四話、GO〜!!!!

123 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 20:55 ID:???
アスカ「ほんと、地球ってつまんないところねー。砂漠ばっか」
シンジ「しかたないじゃないか。アフリカに近付けば、風景も変わるよ」
アスカ「あーあ、こんな殺風景な場所で、バカなあんたたちと一緒に過ごさ
なきゃいけないなんて」
ドウジ「なんやと、こら」
セイラ「あなたたち、もう整備は済んだの?」
トウジ「ああ、セイラさん・・・」
トウジはミサトからセイラに乗り換えたようである。

124 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 20:59 ID:???
一方、ガルマ・ザビ、および、デスラーを救えなかったシャアは、
クシャナ殿下の指揮するトルメキア軍に配属されていた。
クシャナ「貴様の今までのはたらきなど、どうでもよい」
シャア「は」
クシャナ「で、どうするつもりだ」
シャア「殿下の下に配属されたからには、例の兵器を使わせていただきたく」
クシャナ「ふむ。しかし、あれはまだ80%しか完成していないぞ」
シャア「現状、木馬の紫のやつに対抗できるのは、あれだけかと」
クシャナ「まあよい。出撃の命令は私が出す。それまでは待機しておれ」
シャア「は」


125 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:05 ID:???
ゲンドウ「冬月、戦況は?」
冬月「心配するな。あと2週間もすれば、ジャブローだ」
ゲンドウ「シンジは、どうしている」
冬月「初号機の整備中だ。何か話したいのか」
ゲンドウ「いや・・・よろしく頼む」

シンジ「砂漠の夜って無気味ですね」
加持「ああ、ぞっとしないな。特にこんな戦艦の上ではね」
シンジ「加持さんて、意外と軽い人なんですね。僕、がっかりしましたよ」
加持「こいつは、唐突だな。・・・ん?」
シンジ「どうしたんです?」
加持「まずいぞ。見ろ」
加持の指差す先、三機の敵影が高速で地表を移動していた。

126 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:13 ID:???
ガイア「オルデガ、マッシュ、いいか、木馬まであと200だ」
マッシュ「まかしておけ」
オルデガ「シャアは大げさなんだよ。あんな艦、すぐに沈めてみせる」
ガイア「油断するな。紫のやつの戦闘能力が高いのは確かだ」
三機の黒いエヴァシリーズは、高速で木馬に近付く。
ゼーレの黒い三連星が投入されたのだ。目標は木馬。そして、初号機。


127 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:20 ID:???
めがね「シンジくん、時間がない。このままカタパルトなしで出てくれ」
シンジ「了解。シンジ、行きまーす」
アスカ「弐号機、出まーす」
トウジ「参号機、行くでー」
木馬から展開する三機のエヴァ。
アスカ「シンジばっかり、いいかっこさせないからね。わたしが・・・あれ」
闇を切り裂いてライフルの閃光が弐号機を直撃。
トウジ「アスカ、大丈夫か!」
アスカ「ちょっとかすっただけよ。こっちも・・・」
つづいて参号機にも直撃。
めがね「幸い、両機ともダメージはありません」
冬月「しかし、敵の射程距離はこちらの倍もある。・・・まずいぞ」

オルデガ「くそっ、なんてやつらだ。直撃のはずだ」
ガイア「あわてるな、このままライフルで攻撃しろ。黒いのと赤いのを紫から
遠ざけるんだ」
交戦する六機。徐々に離れる初号機。

128 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:24 ID:???
その頃、ミデア輸送機の三機編隊が木馬に近付きつつあった。
マチルダ「こんな砂漠に隠れるところがあると思っている、ホワイトベースが
うかつなのだよ」
兵士「どうされますか、中尉」
マチルダ「ホワイトベースの初号機と連絡を取って。素人め、のこのことよく
も、まあ」

シンジ「アスカ、トウジ! くそ、敵の罠にはまったか」
マチルダ「初号機、さがりなさい。ホワイトベースにもどりなさい」

129 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:28 ID:???
シンジ「誰だ? 何でもかんでも知ってるみたいな言い方して」
マチルダ「先に、ホワイトベースにコレを届けるわ」
兵士「了解」
マチルダ機、ホワイトベース近くに着陸。

ノア「葛城三佐」
ミサト「はい」
ノア「すぐにミデア機に行ってくれ」
ミサト「は?」
ノア「説明は後だ。はやく」



130 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 21:30 ID:???
なんか、すごいな。

131 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:32 ID:???
トウジ「シンジ、何処や? うわっ」
めかね「参号機、被弾。パイロットは脱出しました」
冬月「弐号機はどうした」
めがね「敵と交戦中。初号機とは分断されています」
セイラ「まずいわね。敵は射程距離が長いし、上空からも攻撃してくる」
冬月「うーむ・・・ん? あれは、なんだ」

ミデア機から飛び立つ機影が、交戦中の初号機に近付く。
ノア「葛城三佐です。ミデアが運んで来た、支援機ですよ」

132 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:37 ID:???
ガイア「よし、紫の奴を分断した。オルデガ!」
オルデガ「おう」
ガイア「マッシュ!」
マッシュ「おう」
ガイア「紫のやつに、ジェットストリームアタックをかけるぞ」

シンジ「なんだ・・・三機いっぺんに来る。くそっ」
初号機、オルデガ機をかわし、マッシュ機のビームがかするも直撃せず、
ガイア機のビームも避ける。

ガイア「くそ、もう一度だ。もう一度、ジェットストリームアタックだ」
再度、フォーメーションを組む黒い三連星。


133 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 21:39 ID:???
なにっ俺を飛び越えた!!!!

134 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:42 ID:???
三連星の動きが思ったより早く、初号機の立て直しに手間どるシンジ。
シンジ「うわー」
ガイア「よし、行けるぞ、マッシュ」
その時、上空からのビームがマッシュ機を直撃。
ガイア「ま、マッシュがやられたー。なんだ、あれは」
シンジも見上げる上空。ミデアからの支援機である。
ミサト「シンジ君、私よ、乗って」
シンジ「ミサトさん」
支援機に乗る初号機。
シンジ「ミサトさん、これ」
ミサト「補給部隊からの物資よ。エヴァブースター」
シンジ「エヴァ・・・ブースター・・・これが・・・」


135 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:45 ID:???
ガイア「くそ、たかが戦闘機に」
アスカ「そこ! すきあり!!」
弐号機のライフルがオルデガ機を直撃。その爆発光もおさまらぬ間に、
ミサト「シンジ君、撃って」
初号機、ブースターの一斉射撃がガイア機を襲う。
勝負は一瞬であった。
ゼーレの黒い三連星はオデッサデーを待たずして撃破されたのだ。


136 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 21:48 ID:Xg3KG+Ab
レイと零号機がでてない・・・・

137 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:49 ID:???
マチルダ「レビル将軍傘下の本体は、あなた方の部隊を支援しています」
冬月「ここまで補給しなかったのにかね」
マチルダ「適切な補給地がなかったものですから。では、私は補給作業
の指揮をとりますので・・・あ、あなた」
シンジ「え、はい」
マチルダ「あなたのように勇敢に戦ってくれなければ、我々は全滅して
いたわ。がんばってね」
シンジ「いえ、そ、そんな」
立ち去るマチルダをニコニコして見送る加持。蹴りをいれるミサト。

138 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 21:54 ID:???
こちらはトルメキア軍。
クシャナ「三連星がか・・・間違いないのだな」
兵士「は、間違いございません」
クシャナ「・・・シャアを呼べ。出撃の準備だ」
クロトワ「殿下、まさかあれをお使いになるつもりでは」
クシャナ「だとしたら、どうだというのだ」
クロトワ「いえ、あれはまだ80%の出来で・・・」
クシャナ「今使わずに、いつ使うと言うのだ。少しでも可能性のある
ものを、木馬にぶつけるしかあるまい」
クロトワ「はあ・・・」
クシャナ「所詮、血塗られた道だ・・・」

その夜、シャア以下の特殊部隊はジャブローを目指す木馬に向けて出撃した。

139 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:00 ID:???
加持「結局、葛城まで戦闘員か」
ミサト「べつに、やりたくてやってるわけじゃないわよ。かわってあげてもいいのよ」
加持「そうだな、そうしようかな」
ミサト「どうせ、マチルダさん狙いでしょ、この尻軽」

木馬はジャブローに入った。
冬月「第13独立部隊・・・囮専門・・・ということかね」
連邦司令「そうだ。補給と修理が済み次第、諸君らにはふたたび宇宙に
あがってもらう」

連邦軍の次の作戦が動き出していた。

第四話 おわり

140 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:02 ID:???
第五話 レイ、心の向こうに

141 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:07 ID:???
ジャブロー内に警報が鳴り響く。
セイラ「総員戦闘配置」
ノア「アスカとトウジは南ゲートへ。シンジは葛城三佐のブースターと
共にメインゲートに」
シンジ「敵の動きは?」
セイラ「上空から多数降下中。少なく見積もっても300よ」
ノア「各機、発進」

その頃、ジャブロー周辺の川面が異様な盛り上がりを見せていた。
シャア「木馬・・・紫のやつ・・・見せてもらおうか、サイド7以来の
成長ぶりを」

142 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:11 ID:???
めかね「なんだ、あれは!!」
川面から現れ巨大な影。トルメキアから出撃したシャアの操る巨神兵であった。
ノア「しまった」
シンジ「メインゲートの敵は囮だ。ミサトさん、南へ行きましょう!」
初号機とブースター、南へ。

シャア「さて・・・まずは・・・」
青白く光る巨神兵の口。次の瞬間、強烈な閃光が地表を大破した。
ジャブロー最大の入り口を、プロトンビームが切り裂いたのだ。
ミサト「ゲートが丸見えだわ!」

143 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:16 ID:???
シンジ「ミサトさん!」
ミサト「二手に分かれましょう。アスカ、鈴原君、援護して」
巨神兵にサイドから進攻する初号機とブースター。
シャア「させるか」
接近する機影には長い手を振り回す巨神兵。連邦のもビルスーツも
近付けない。
シンジ「みんな、下がって」
ミサト「だめだわ、このままじゃ近付けない」
その時、巨神兵近くの非常用ゲートが開いた。中から出て来たのは、
マチルダの乗るミデア輸送機であった。
シンジ「マチルダさん! 無茶です、下がって」


144 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:22 ID:???
マチルダ「このまま敵の顔面に突っ込んで」
ミデア輸送機が巨神兵の顔をふさぐ格好になる。
シンジ「マチルダ中尉!」
ミサト「シンジ君、チャンスよ。敵の口に照準を合わせて。弐号機、
参号機もATフィールド全開で援護」

シャア「ちぃ、冗談ではない!」
ミデア機を両手で潰す巨神兵。転覆するミデア。しかし、巨神兵には
十分な隙が出来た。
シンジ「ああああーーーー!!」
エヴァ三機同時に放ったビームが巨神兵の口中から頭蓋を貫いた。
ミサト「よっしゃあー!」

145 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:27 ID:???
巨神兵は崩壊した。脱出するシャアのカプセルが見えたが、シンジは
それどころではなかった。
シンジ「ミデア・・・マチルダ中尉・・・」
大破したミデア輸送機に生存者がいないことは、明らかであった。

クシャナ「いかんな・・・」
トルメキア軍は、シャア敗北の知らせを受けると早々に宇宙へと飛び立った。
クシャナ「巨神兵でも倒せんとは・・・シャア・・・死んだのか」
南米に夕暮れが迫る。

146 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:30 ID:???
ゼーレ南米基地にたどり着いたシャアの行動は迅速であった。
シャア(いったい、どうすればあの汎用人型決戦兵器に勝てると
言うのだ。どうすれば。)
兵士「少佐、ご無事でしたか」
シャア「宇宙へ上がるぞ」
その日の内に、シャアの乗るザンジバルは大気圏を突破した。


147 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:34 ID:???
ノア「これより、月基地へ向けて発進する」
ジャブローを飛び立つ木馬。夕陽が眩しい。
アスカ「わあー、何、あれ?」
トウジ「ごっつい数やなあ」
冬月「手の空いている物は、右舷を見ろ。フラミンゴの群れだ」
めがね「データに記録しておきます」
ゲンドウ「許可するぞ」
冬月「碇・・・もういいのか」
ゲンドウ「ああ」

ゲンドウはブリッジの先に、ミサトと共に立つシンジを見る。

148 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 22:36 ID:???
シンジの目はフラミンゴを映していたが、見てはいなかった。
ミサト「シンジ君・・・」
ミサトはそれ以上、言葉をかけなかった。
シンジの心の声が聞こえていたからである。
シンジ(マチルダさん・・・マチルダさん・・・マチルダさん・・・
マチルダさぁぁぁぁん・・・)

戦況は、また、大きく動こうとしていた。

第五話 おわり

149 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 22:45 ID:???
レイは「どなっとんねん・・・?
おもろいからええねんけど・・・・・・

150 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 23:31 ID:???
第六話 決戦、第3新東京市

151 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 23:38 ID:???
ドズル「兄上は手ぬるい! 一気に連邦をたたくべきだ」
キシリア「戦争もビジネスよ。頭を冷やしなさい」
ドズル「姉上まで」
ギレン「やめないか。二人とも、計画通りに進行してくれれば良い。
議長の方は私が説得する」
回線が切れる。シェードが上がる。
ギレン「まったく・・・セシリア、今日の議長のスケジュールは?」
セシリア「大統領閣下と昼食の後、こちらに来られますが」
ギレン「そうか・・・例の計画書を用意しておいてくれ」


152 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 23:41 ID:???
別にレイ出んでいいよ。動かすの難しいだけやろうし。

153 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 23:44 ID:???
その頃、木馬は、月へ向かうコースを逸れ、コロニー第3新東京市に向かっていた。
冬月「囮専門部隊か」
ゲンドウ「かまわんさ」
連邦の星一号作戦における彼等の最終目的は未だ明かされていなかった。

木馬内、通路。ひそひそ話のふたり。
加持「じゃあ、君は本当に気付いていなかったのかい?」
ミサト「ええ」
加持「しかし、アスカは週の3日はシンジ君の部屋で寝ているんだぞ?」
ミサト「パイロットの勤務態度として、正すべきかしら」
加持「いいんじゃないか。害になるわけじゃなし」
ミサト「そう・・・かしら」
加持「だから、おれたちも・・・」
ミサトのボディーブローが加持にキまる。

154 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/10 23:45 ID:???
むずいんは分かるけど、「レイ、心の向こうに」で、出てこないんはやばいだろ・

155 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 23:52 ID:???
格納庫で整備するふたり。
トウジ「シンジ・・・」
シンジ「ん?」
トウジ「この戦争、いつまで続くんやろなあ」
シンジ「いつまでも続かないよ。・・・多分」
トウジ「そうか・・・そやな。ワシな、次のコロニーに妹がおるんや」
シンジ「妹さん」
トウジ「そや。病気で入院しとるけどな」
シンジ「会えるの・・・楽しみだね」
トウジ「ああ、待ち遠しいのー」

部屋でシャワーを浴びるアスカ。
アスカ「♪ずっと前からー 彼ーのこと 好きーだったー♪」

156 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/10 23:58 ID:???
その頃、地球から木馬を追ってくる艦隊があった。
通信士「木馬、レーダーに捕捉」
ドメル「見つけたか」
スクリーンに映る木馬。
ドメル「デスラー総統・・・仇討ちは必ず」
ガミラス残存艦隊は、木馬に向かって進撃を開始した。
ゼーレはこの動きを捉えていたが、彼等の作戦に無関係なものは黙認していた。
否、あわよくば・・・というところであった。

157 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:01 ID:???
ドズル「ガミラスの残存・・・間違いないのだな」
兵士「は」
ドズル「よし、放っておけ」
兵士「よろしいのですか」
ドズル「これで我が軍からコンスコン隊を出さずにすむというものだ」
スクリーンのドメル艦隊を見るドズル。
ドズル「地球を征服し損なった種族がどう戦うのか、見せてもらおう」

158 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:05 ID:???
めがね「敵艦、後方に接近」
ノア「シャアの部隊か?」
めがね「いえ・・・この識別信号は、ガミラスです」
セイラ「デスラーは死んだんじゃなかったの」
ノア「残存勢力だろう。よし、戦闘配置」
冬月「ブライト、先を急がなくていいのか」
ノア「コロニーまでついてこられては厄介です。いずれは叩かねば
なりません・・・エヴァ各機、出撃!」

159 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:16 ID:???
ドメル「敵艦は一隻だが、油断するな。総統の弔い合戦なのだ」
兵士「ドメル司令、全艦戦闘配置完了しました」
ドメル「よし。一番艦から攻撃。木馬を火の海にするのだ」
ガミラス艦隊から数条のビームが放たれる。
木馬応戦。弐号機、参号機も、次々とガミラス艦を沈めて行く。
通信士「なに、なんだと」
ドメル「どうした」
通信士「司令、木馬の紫の奴が見あたらないとのことです」
ドメル「出ていないのではないのか」
通信士「いえ、発進は確認されています」
ドメル「紫のやつ・・・どこだ」

160 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:27 ID:???
その時、戦闘空域に高速で接近する機影があった。
兵士「二番艦大破」
ドメル「なに」
兵士「司令、紫のやつです。木馬の紫のやつが・・・やつがー」
その言葉が最後まで届かない内に、ドメル艦隊は全滅した。
15分の出来事であった。

セイラ「なんだか・・・恐ろしいわ」
ミサト「殺し合いは彼等が望んだことじゃないわ。私たち大人のエゴよ」
コロニー第3新東京市は、もうすぐである。

161 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:54 ID:???
カムラン「この赤いテープを木馬の各兵器に貼らせていただきました。
もし、このテープを剥がした場合・・・」
冬月「分かっています。大変な罰金をお支払いすることになるのでしょう」
カムラン「はい」
冬月「まあ、とにかく、もうすぐコロニーに入ります。ブリッジへどうぞ」
ミサト「シンジ君たち知らない? 入港手続きのことで、チョッチ・・・」
カムラン「ミサト! ミサトじゃないか」
ミサト「カムラン・・・あなた」
カムラン「どうしてたんだ、ミサト。ずいぶん探したんだよ」
漂ってくる加持。
加持「なんだ、昔の恋人か」
ミサト「・・・あんたに関係ない」


162 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 00:59 ID:???
入港後、買い物に出かける一行ーシンジ、アスカ、ミサト、加持ーの
乗ったバギー。
ミサト「親同士の決めた結婚相手だったのよ」
加持「だった?」
ミサト「でも、戦争が始まってご破算」
加持「探してたって言ってたぜ、カムラン君は」
ミサト「自分では何もしてくれない・・・昔のままだわ」
アスカ「ミサトはまだあの人のこと好きなの?」
ミサト「うぅん、もう・・・」
加持「じゃあ、俺で決まりー」
ミサト「あほかー!」
蛇行するバギー。
シンジ「運転・・・変わりましょうか? いや、代わらせてください」

163 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:05 ID:???
トウジ「どや、変わりないか」
妹「うん。兄ちゃんは?」
トウジ「おう、ワシはこの通りや。ワシな、エヴァのエースパイロットなんやで。
ワシが出て行かんとな、戦いが終わらんのや。シンジや惣流なんかもうトロトロ
しやがって・・・」
妹「兄ちゃん」
トウジ「ん?」
妹「無理せんといてな、兄ちゃん」
トウジ「お、おお。まかしとけ、ワシがこんな戦争、すぐに終わらしたる」

その頃、戦闘禁止空域である第3新東京市に近付く艦隊があった。
ゼーレの特殊偵察部隊である。

164 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:11 ID:???
シンジ「!」
買い物に出た市内で、シンジの眼にとまった人影。
シンジ「先生!」
叫ぶが相手はバスに乗ってしまう。追いかけるシンジ。次の停留所で
降りた人影に再び叫ぶシンジ。
シンジ「先生!」
人影はようやく気付く。
先生「おう、シンジ君か。元気かね」
シンジ「はい。先生」
先生「よろしい。来なさい」
シンジ「はい」

案内された研究室のような部屋で、先生と向かい合うシンジ。
シンジ「あれから、先生のおっしゃる通り、父さんのところに行ったんです」
先生「そうか、そうか」

165 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:17 ID:???
先生は、ただニコニコしていたが、
先生「おう、そうだ。これを持って行きなさい」
シンジ「これは・・・」
先生「最近開発したものでな。これを初号機につければゼーレの使徒など
たちどころにー」
シンジ(先生・・・こんな古い部品を・・・酸素欠乏症で・・・)
先生「どうした、一刻も早く初号機に付けに行け・・・行け!」
シンジ「は、はい」
部屋から走り出すシンジ。廃工場の近くで、先生からの部品をたたきつける。
シンジ「先生・・・」
ふいに鳴り出す通信機。
シンジ「はい」
セイラ「敵襲よ」

166 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:25 ID:???
ノア「どういうことだ。戦闘禁止空域のはずだ」
めがね「敵はステルスタイプです。一機はコロニーから遠ざかって行きますが、
もう一機はコロニー内・・・第六区に進入」
トウジ「なんやて!」
セイラ「どうしたの、鈴原君」
トウジ「六区ゆうたら、妹の病院があるところや。はよ、助けに行かんと」
セイラ「だめよ。戦闘はできないわ」
トウジ「そんなこと言うたって、敵は来とるのやで」
ブライトを見上げる一同。
ノア「鈴原、参号機で出撃。ただし、偵察が任務だ。武装解除して行け、
いいな」
トウジ「中尉」
ノア「いそげ」

167 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:28 ID:???
シャア「どういうことだ。偵察が任務だとあれほど厳命したであろう」
兵士「ですが、私は・・・」
シャア「もういい。撤退だ」
兵士「レオノフは・・・コロニー内のレオノフは・・・」
シャア「放っておけ。今、我々の存在を木馬に知られるわけにはいかないのだ」

コロニーから遠ざかるシャアの艦隊。
第3新東京市をみつめるシャア。
シャア「私は、同じ過ちを繰り返すほど、若くはないのだよ」

168 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:36 ID:???
トウジ「あれか」
前方の何か所かに煙が上がっている。敵機は未だ第六区に留まっていた。
トウジ「あほ、こないな市街地でなにさらすんじゃ!」
敵機を押えつけようとする参号機。だが、ふりほどき、逃走する敵機。
セイラ「鈴原君、コロニーの中よ。戦闘行為は避けて」
トウジ「せやけどコイツ、めちゃくちゃ暴れよって・・・」
敵機はバランスを崩し、背面から転倒した。メインノズルが折れ曲がり、
燃料タンクを傷つける。
ノア「鈴原、敵機から離れろ!」
一瞬、閃光が辺りを照らす。敵機は自らの操縦ミスで大破した。
よりによってそこは医療施設区域のど真ん中であった。

169 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 01:41 ID:???
トウジ「・・・なんでや・・・」
プラグ内で呆然とするトウジ。
(妹)「兄ちゃん。そんなに悲しまんといて」
トウジ「なんでや・・・おまえ、何にも悪いことしてないやないか」
(妹)「いいんだよ、私は十分幸せだったよ」
トウジ「そんな・・・ちぃーとしか生きてないやないか」
(妹)「エースパイロットがしっかりしないと・・・戦争早く終わらせてね」

一足遅れて来た初号機から、シンジは、ただ、トウジを見守るしかなかった。

第六話 おわり

170 :案山子が死んでる当たり前だもの :03/05/11 17:41 ID:???
第七話 人の造りしもの

171 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 17:45 ID:???
アスカ「シンジ・・・ちょっと来なさいよ」
シンジ「え、なに? ちょっと待ってよ。もうすぐ整備が」
アスカ「いいから、早く来なさいってー」
セイラ「シンジくん、アスカ、聞こえる?」
モニターを見上げるふたり。
セイラ「すぐにブリッジへ来て。ブライト中尉がお呼びよ」

ブリッジへのエレベータのふたり。
シンジ「なんだろう」
アスカ「さあね」
シンジ「あの、さっきの話って」
アスカ「また今度でいいわよ」


172 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 17:50 ID:???
シンジ「偵察?」
ノア「そうだ。未だ敵本陣の正確な位置は分かっていない。そこをつきとめる
のが二人の任務だ」
シンジ「本陣って、ゼーレシティーじゃないんですか」
ミサト「そこは政治機関が集まってるコロニー。今知りたいのは軍事拠点よ」
アスカ「私たちだけで行くの?」
ノア「木星圏までは艦隊と共にデスドライヴで向かう。それからはエヴァ両機
で作戦行動に入る」
シンジ「木星か」
ノア「いいか、くれぐれも敵に気取られるなよ」

173 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 17:54 ID:???
シンジ「木星だって分かってるんなら、攻撃前に偵察すりゃいいのに」
アスカ「あんたバカ? その前にこっちがやられるかも知れないのに。
先手必勝よ」
木星への艦隊旗艦展望室から、搬入される初号機と弐号機を見つめるふたり。
アスカ「あんた、これは重要な任務なのよ、分かってる?」
シンジ「そりゃあ、そう・・・」
アスカ「リーダーは私よ」
シンジ「あの・・・さっき言いたかったことって、それ?」
アスカ「あんたって・・・本当にバカね」
木星へのカウントダウンは続く。

174 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:02 ID:???
ミサト「二人とも、慎重にね。私たちも艦隊が終結次第、追いかけるから」
シンジ「でも、僕たちが敵の位置を見つけるまでは・・・」
ミサト「そうも行かないのよ。連邦は最終決戦の第一作戦を木星圏で展開する
予定だから」
アスカ「もし、私たちが敵を見つけられなかったら?」
ミサト「あまり、考えたくないわね。とにかく、慎重にね」
木星までのデスドライブの直前に交わされた会話は以上のようなものであった。
シンジ、アスカを乗せた艦隊は、その日、木星へ向けてデスドライヴに入った。


175 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:06 ID:???
ギレン「ドズル、プレゼントは受け取ったか?」
ドズル「兄じゃ・・・あれは・・・あんなものまで使うのか」
ギレン「どうした。おまえらしくないな。軍人たるもの、いつも毅然としていないとな」
ドズル「しかし・・・あれは・・・あんなものは・・・」
ギレン「手段は選べんということだ。あいつの機体内部には我が軍の最新操縦系統が組み込まれている」
ドズル「・・・」
ギレン「案ずるな、弟よ」


176 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:10 ID:???
ワッケイン「どうした、ふたりとも。初めての亜空間飛行が心配か?」
デスドライヴ中のサラミスの窓外に、青紫の閃光が時折走る。
シンジ「いえ・・・ただ、見慣れないものですから」
ワッケイン「作戦開始まで休んでいろ。木星に着いたら忙しくなる」
シンジ「はい。惣流・・・」
見ると、アスカは無言でブリッジを立ち去ろうとしていた。
エレベータまで追いかけて行くシンジ。


177 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:14 ID:???
シンジ「どうしたんだい。気分でも悪いの?」
珍しく無言のアスカ。ふたりでエレベータに乗る。
シンジ「アスカが静かにしてるなんて、珍しいよね。何かあったの?」
アスカ「別に・・・ただ」
シンジ「なに?」
アスカ「あんたを思いっきり殴りたい感じ」
シンジ「だったら、いつも通りだ、はは」
ここで平手打ちが来ると、シンジは身構えた。だが、じっとしたままのアスカ。
シンジ「なんだよ・・・」
エレベータは降下する。


178 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/11 18:15 ID:a92XnbC3
ついにここまで・・・・

179 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:20 ID:???
その頃、コロニー第3新東京市での戦闘行為と言う失態が、思ったより重く、
シャアにのしかかっていた。
兵士「大佐、地球圏への出撃が制限されてしまいましたが」
シャア「好都合だ」
兵士「はあ?」
シャア「ドズル中将から、次の作戦は木星圏と聞いている。私はまだ、本国からの
信頼を無くしてはいないということだ」
兵士「では、すぐにでも出撃を」
シャア「待て。戦いは常に二手三手、先を考えて行うものだ。・・・まず、
火星に向かう。フラナガン機関と連絡をとるのだ」
シャアにはシャアの闘い方があった。


180 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:24 ID:???
通信士「間もなく、デスアウトします。総員、対ショック防御」
ワッケイン「碇、惣流、聞こえるか。デスアウト後に敵が居ないとも
限らん。スタンバイしておけ」
シンジ「了解」
アスカ「了解」
一瞬、フラッシュバックするような感覚があり、サラミス以下の偵察艦隊
は木星圏のはずれ、小惑星帯周辺にデスアウトした。
シンジ「木星・・・あれが」
太陽系最大の惑星は、変わらず静かにシンジたちを出迎えた。


181 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:33 ID:???
サラミスを発進した初号機、弐号機は、最も敵が存在する可能性が高い
とされるイオ、カリスト、ガニメデ、エウロパの衛星群に向かっていた。
ワッケイン「いいか、敵に感づかれるおそれがあるため、レーダーの使用は
禁止する。通信も、帰艦するまで、これが最後だ。頼んだぞ」
アスカ「頼んだぞって・・・レーダーなしで?」
シンジ「しようがないよ。見つかったら大変だ」
アスカ「あんた、また、そんなイイコになって」
静寂の世界を、両機は進む。


182 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:40 ID:???
20世紀の大発見、イオ、エウロパ、ガニメデと、敵の気配を伺いながら、
シンジとアスカは偵察飛行を続けている。
シンジ「今のところ、敵が居る様子はないね」
アスカ「あーあ。まったく、こんなんじゃ、太平洋でメダカを探すような
もんだわ」
シンジ「しかたないよ」
アスカ「もう帰りたくなっちゃうわよ。こんなさびしい衛星の・・・」
シンジ「しっ・・・待って」
アスカ「何よ」
シンジ「誰かが近くで交信してる」
微かに出すの信号を、初号機が受信していた。


183 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:53 ID:???
ワッケイン「まだ連絡はないか?」
通信士「は、まだ連絡ありません」
やはり、ふたりには荷が重かったのか。しかし、敵遭遇の危険を
考えると、エヴァによる作戦しか成功の可能性は低かった。
ワッケイン「地球圏からの連邦艦隊のデスアウト時刻は?」
通信士「は、あと2宇宙時間です」
ワッケイン(間に合ってくれよ・・・)


184 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 18:57 ID:???
木星の雲海に距離感を失わないようにしながら、エヴァ両機は身を寄せ合う
ようにしてカリストの向こう側を覗こうとしていた。
シンジ「ここだ・・・ここだよ、アスカ」
アスカ「間違いない? 弐号機は何も受信してないわよ」
だが、やがて、微速で進む両機のモニターに、カリストの向こう側に広がる
ゼーレの大艦隊が見えた。
アスカ「こんなところに・・・」
シンジ「敵の本体があった」

185 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 19:03 ID:???
めがね「木星圏にデスアウトまで、あと1宇宙時間」
ノア「各部署、異常ないか、最終確認」
ミサト「シンジ君たち、大丈夫かしら」
加持「彼らを信じろよ。彼ら以上に信頼できるパイロットはいないぜ」
ミサト「そうね・・・」
残念ながらね、とミサトは付け加えたかった。
木馬以下、地球圏から発進した艦隊は、間もなく木星圏にデスアウトする。

186 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 19:10 ID:???
通信士「ワッケイン司令、エヴァです。初号機、弐号機ともに帰艦します」
ワッケイン「おお、やったか」
着艦する両機。
ワッケイン「碇、惣流、敵の位置は?」
シンジ「今、データを転送します。カリスト空域周辺です」
ワッケイン「そうか、よくやった。よし、全艦戦闘配置。カリストに向かう
準備をしろ」
騒然とする艦内。発進準備が始まる。
アスカ「ミサトたちは?」
シンジ「もうすぐ合流時刻だよ」
兵士「エヴァ両機、格納庫へ」
人類史上初、木星圏での艦隊戦が始まろうとしていた。

187 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 19:17 ID:???
カリスト空域。ゼーレ木星圏作戦艦隊旗艦。
通信士「敵機、来襲」
司令官「なに、どこからだ」
通信士「通常航行ではありません。直接デスアウトして来ました!」
司令官「全艦、戦闘準備。対艦隊戦、急げ!」
だが、既に遅すぎた。
デスアウトして来たワッケイン隊に加え、木馬を含む連邦艦隊も合流し、
艦隊戦はあっけなく終了した。
数に勝るゼーレ艦隊ではあったが、予想だにしない奇襲には対応できなかった。

188 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 19:23 ID:???
ノア「では、本体ではないと」
艦隊戦終了後、ワッケインと通信するブライト。
ワッケイン「確かに数では大部隊ではある。だが、ギレンが擁していると
思われる最終兵器らしきものもない。本体は別に存在する」
ノア「そうですか・・・」
ワッケイン「予想していなかったことではない。気を落とすな。エヴァの
パイロットふたりな、よくやったと褒めてやってくれ」
ノア「は」
ミサト「じゃあ、敵の本体は、何処に」
加持「前々から噂されていたところじゃないか?」
セイラ「土星圏ですか?」
加持「噂、ですよ」
ミサト「やれやれって感じね」
加持「いいじゃないか、敵の大部隊を叩いたことには変わりない。
それより、シンジ君たちは?」
ミサト「こちらには戻って来てると思うけど・・・」

189 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/11 19:28 ID:???
整備用格納庫からの通路。エレベータを待つシンジとアスカ。
辺りはひっそりして人影もない。
シンジ「アスカ、良かったね、作戦、上手く行って」
アスカ「まあね。艦隊戦だったから、楽だったけど」
沈黙。
アスカ「あのね、こういうこと、どう言っていいのか分からないんだけどね」
シンジ「?」
アスカ「私、子供ができたのよ・・・」
シンジ「!?」
到着するエレベータ。静かにドアが開く。
アスカ「・・・妊娠したの。あんたの子よ」

第七話 おわり

190 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/05/11 23:45 ID:a92XnbC3
さらに、ここまで・・・

191 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 01:29 ID:???
第八話 アスカ、来日

192 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 01:35 ID:???
ゼーレ総督府コロニーのあるゼーレシティー。
キール「地球での連邦軍に手間取り、木星圏艦隊の壊滅、さらに第3新東京市での
失態・・・」
ギレン「最後のは、シャアの越権行為です。処分はすんでいます」
キール「ふん・・・政治と戦争は同じようには行かんぞ」
キール議長の手には一通の命令書。
キール「万策尽きて、コロニーレーザーの使用許可願いか」
ギレン「万が一のための押さえです。実際に使うことはありません」
キール「やっておって今さら」
サインするキール。
キール「知っておるか。アドルフ・ヒトラーを」
ギレン「ヒトラー? 中世期の人物ですな」
キール「貴公はヒトラーの尻尾だな」


193 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 01:44 ID:???
ギレン「議長・・・勝手ごらんにいれますよ。ヒトラーの尻尾の戦いぶり、
とくとご覧下さい」
立ち去るギレン。
キール「キシリアは何を考えているのか・・・ヒトラーは身内に殺されたのだぞ」

ミサト「ぬ、ぬわあんですってええーーー!!!!」
あわててミサトの口をふさぐシンジ。初号機格納庫近くのコンテナ置き場だ。
シンジ「ミサトさん、声が大きいよ」
ミサト「ごめん。で、アスカはどんな様子?」
シンジ「どんなって・・・変わりなさそうだけど。意外とサバサバしてて」
ミサト「ふーん・・・シンちゃんとアスカがねええ♪」
シンジ「な、なんですか。変な目つきで。やっぱ言わなきゃよかった」
ミサト「照れちゃって、かわいー」
シンジ「ミサトさん!」


194 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 01:48 ID:???
急に真顔になるミサト。
ミサト「で、シンジくんはどうしたいの」
シンジ「僕は・・・アスカのやりたいようにやらせてあげたい。まあ、こんな
状況だから、どうするのがいいのか分からないけど・・・」
ミサト「そう。見守る覚悟、できてんのね」
シンジ「うん・・・それは」
ミサト「そ。じゃあ、当分、このことは三人の秘密にしましょ」
シンジ「あ、有難うございます。ほんとは、ものすごく不安でー」
ミサト「しっかりしなさい。おっとこのこでしょ!」
ミサトはシンジの肩をバスンと押した。

195 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 01:56 ID:???
その頃、木星圏のはずれ、アステロイドベルト近傍に拠点を構えるドズル中将
傘下の艦隊が、出撃しようとしていた。
兵士「ドズル中将、全艦、発進準備完了しました」
ドズル「よし。全艦発進。目標は木馬だ」
兵士「しかし、本陣ではコロニーレーザーを用いた作戦が進行中です。中将が
出られなくても・・・」
ドズル「兄じゃが出てくる前に、こちらで連邦をたたく。たとえ、あれを使って
でもな」
ドズルの眼は、戦闘空母甲板上の機影に向けられる。そこには、三機の戦闘機
が意味ありげに並んで待機している。それは、ギレンからドズルに送られて来た
"プレゼント"であった。

196 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:04 ID:???
窓外の小惑星帯を眺める加持。
加持「♪ J9、J9、情けー無用ー、アステーロイドーベルトのー ♪」
ミサト「加持くん」
加持「よう、作戦部長」
ミサト「ちょっと、聞きたいんだけど」
加持「なに。今週ならいつでもデートできるけど」
ミサト「ぶわぁか。何でそんなに脳天気でいられるのよ」
加持「なんだい。何か作戦上の悩み?」
急に真顔になる加持。昔からこの辺の変化には戸惑う。
ミサト「そうね・・・作戦といえば作戦なんだけど。あの、アスカってドイツでー」
ふいに鳴り響く警報。
めがね「敵襲!!」
加持「なんだよ。休みなしかよ」
ミサト「ごめん、また今度、相談させて」

197 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:11 ID:???
セイラ「敵は木星の向こうから来るわ。前衛はワッケイン隊が迎撃するから、
90秒後に発進。シンジくん、初号機よろし?」
シンジ「はい」
セイラ「アスカ、弐号機、よろし?」
アスカ「もち。いつでも行けるわよ」
木馬はるか前方で、小さな閃光がいくつか明滅している。早くも戦闘が始まって
いるのか。
シンジ(アスカ・・・大丈夫なのかな)
弐号機モニターに移るアスカの横顔を、シンジはいつもより長く見つめている。
セイラ「初号機、発進」
シンジ「エヴァ初号機、行きまーす」
流れていく星たち。戦場の恐怖がとりあえずシンジの心配事にフタをした。

198 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:17 ID:???
兵士「ワッケイン司令、ゼーレの艦隊の主力は、モビルスーツです」
ワッケイン「こちらもモビルスーツ展開いそがせろ」
兵士「は」
やがて、ゼーレと連邦のモビルスーツが接触し、近接戦闘が始まった。
距離をおいて、艦隊同士の打ち合いも始まっている。
ドズル「くそ、どうした。モビルスーツの展開が遅れているのか」
兵士「いえ、木馬の紫の奴です。こちらのモビルスーツ隊が、奴のために
かき回されています」
メインパネルを見つめるドズル。
ドズル「よし、戦闘空母、例のものを出す。わしが乗る」
兵士「中将、おやめください」
ドズル「わしが出なくてどうする。援護たのむぞ」

199 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:27 ID:???
シンジ「凄い数だな。落としても落としてもキリがないや」
と、初号機に接近してきたドムを打ち抜くビーム。
トウジ「シンジ、ぼさっとしとる場合か」
シンジ「トウジ・・・」
トウジ「ワシは大丈夫やで。妹みたいな子を増やさんためにも、早いとこ片付けようや」
シンジ「う、うん」
エヴァ三機による攻撃は効果的で、戦闘は連邦のペースになりつつあった。
シンジ「?」
見慣れぬ大型の機体が3機、戦闘空域に近づきつつあった。
ドズル「どけどけー。ノバ、バスタ、合体準備いいか?」
兵士「は、ドズル閣下」
ドズル「よし、合体だ」
ドズルたちの乗る3機の機影は、若干の変形を行った後、合体し、巨大な
人形のロボットになった。ロボットが両腕を振り回すと、連邦のモビルスーツ
も戦艦も、数隻が破壊された。
ドズル「ははは、次は、これだ」
肩、脚、等、全身の要所要所から、ロボットのミサイルが放たれ、周囲の
機体が沈められて行く。

200 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:32 ID:???
シンジ「あ、圧倒的じゃないか」
アスカ「何よ、あのロボット」
明らかに人型で、全身赤く、突き出した肩の形状が独特である。
トウジ「わし、あれ知っとるで。博物館の資料で見たことある」
アスカ「何なの?」
トウジ「あれ、第六文明人の遺跡や。地球人が作ったんや、あらへん」
シンジ「遺跡? あのロボットが?」
尚も攻撃を続けるドズルのロボット。
ドズル「ははは。兄じゃに勝つためなら、得たいの知れないものでも
使ってやるさ。どうだ、このイデオンの威力は。はははは!!」

第八話 おわり

201 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:35 ID:???
第九話 瞬間、心、重ねて

202 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:43 ID:???
相変わらず、ドズルの操るイデオンの猛攻が続いていた。
ドズル「どけどけー。雑魚はひっこんでろ。木馬をしとめるんだ!!」

めがね「イ、イデオンの攻撃で、こちらが圧され始めています」
冬月「まずいな」
ノア「ワッケイン隊は?」
めがね「艦砲射撃で応戦中。しかし、圧されています」
ミサト「まずいわ。私がエヴァブースターで・・・」
加持「やめろ。ブースターで近接戦闘は無理だ。やられに行くようなものだ」
ミサト「でも」
その時、格納庫に長らく待機させられていたコアファイターに乗ろうとして
いる者が居た。
ノア「左舷、弾幕うすいぞ! ワッケイン隊を援護せよ」

203 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:49 ID:???
シンジたちのエヴァ三機は、イデオンの攻撃が激しく、接近できずにいた。
トウジ「くそ、どないせえゆうねん」
アスカ「でかすぎんのよ、この、この」
弐号機のライフルも、イデオンに致命傷を与えることは出来ない。
ミサト「シンジくん、聞こえる?」
シンジ「は、はい。ミサトさん」
ミサト「敵ロボットは、どうやらビームバリアをはってるみたいだわ」
アスカ「バリア。それじゃあ」
ミサト「接近して、肉弾戦に持ち込まないと、ダメージを与えるのは難しいわ」
シンジ「じゃあ、僕たち3機で・・・」
ミサト「だめよ、まともに行っても、接近する途中で狙い撃ちされるわ」
アスカ「じゃあ、どうすんのよ」
ミサト「とりあえず、戻って」
しかし、その猶予も無くなった。イデオンが木馬に向かって移動し始めたのである。


204 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 02:56 ID:???
ドズル「ははは、木馬め、一気に潰してやるぞ」
接近するイデオン。
ノア「いかん、回避いそげ」
めがね「ま、間に合いません!!」
その時、イデオンの真下から高速で接近する機体があった。
リュウ・ホセイの乗るコア・ファイターであった。
ノア「リュウ、やめろ!! 無茶だ」

ドズル「なに、戦闘機。冗談ではないぞ」
両手でコア・ファイターを押さえようとするイデオン。
かわすコア・ファイター。そこに、隙が出来た。
シンジ「今だ。ATフィールド全開!!」
初号機はイデオンの腰部にとりつき、ナイフで装甲板を切り裂いた。
弐号機、参号機は、裂かれた装甲の中へ、ライフルを斉射する。


205 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 03:01 ID:???
シンジ「やったか? だめだ、まだ止まらない」
ドズル「うおおお」
暴れるイデオン。振り落とされる初号機。
ドズル「ちょこまかと、エヴァめ」
ドズルはエヴァ三機にミサイルを放とうとした。その時・・・
リュウ「うわあああーーー!!」
イデオンの腰部に、リュウのコア・ファイターが激突した。
ノア「リュウ・・・」
セイラ「なんてこと・・・」
すさまじい衝撃の後、イデオンが停止した。
シンジ「リュウさん・・・!! やったなあ!!」
初号機は全速でイデオンに向かった。

206 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 03:08 ID:???
ドズル「くそ。特攻などと。動力部がやられたのか」
兵士「いえ、動力部は無傷です」
ドズル「では、なぜ動かん」
兵士「ドズル閣下。原因は不明ですが、木馬の汎用人型決戦兵器が接近して来て
から、イデオンのパワーがゼロになっています」
ドズル「なんだと」
コクピット内のゲージは確かに光を失っている。
兵士「右舷、エヴァ、来ます!!」
ドズル「なに!!」
シンジはイデオンに取り付き、一心不乱にナイフを突き立てる。
シンジ「この、この、よくもリュウさんを!」

207 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 03:14 ID:???
ドズル「おまえたちは脱出しろ。投降するんだ」
座席横のライフルを取り出しながら、ドズルはイデオン内の兵士に怒鳴った。
兵士「しかし、ドズル閣下」
ドズル「早くしろ、ここはワシひとりで十分だ」
ほどなく、イデオンから何人かの兵士が脱出した。
トウジ「シンジ、もうええ。敵は止まっとる」
シンジ「え・・・」
初号機のナイフがとまる。と・・・
シンジ「なんだ・・・あれ」
イデオンの頭部から出て来た兵士が、ライフルを構えている。
アスカ「正気なの・・・」
ドズルは最後まで己の誇りを失わずにいた。
ドズル「やらせはせん、やらせはせんぞぉ!! たかが、汎用人型決戦兵器ごときに
ワシのプライドを、ゼーレの栄光を、やらせはせんぞ!!」
ライフルを撃ち続けるドズル。

208 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 03:23 ID:???
シンジ「なんだ・・・」
ライフルを撃ち続けるドズルの背後に、シンジの錯覚なのか、魍魎の
ようなものが陽炎の如く立ち上がる。エヴァを呪うかの如く。
シンジ「誰・・・何者なんだ」
ドズル「やらせはせん!! やらせはせんぞ・・・!!・・・うわあーーーー」
周囲の戦艦が爆発し、その余波がドズルをさらった。
途端に、魍魎のごときものは消え去った。
シンジ「何だったんだろ・・・」
その後、ドズルの居なくなったゼーレ艦隊は総崩れとなり、残存勢力が撤退
することで、戦闘は終了した。

第六文明人の遺跡、イデオンは、第13独立部隊に配置されることになった。
つまり、木馬と行動を共にするのである。
冬月「大丈夫なのか。我々で制御可能か?」
ノア「使えるものは全ていただいていきますよ」
ミサト「技術スタッフ、イデオン内の調査、いそいで」

209 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/12 03:32 ID:???
シンジとアスカは、いち早くイデオンのコクピットに乗り込んでいた。
アスカ「あの熱血バカは?」
シンジ「トウジは来ないって。気味が悪いってさ」
アスカ「意外と怖がりね」
所々、損傷した機内を見て回るアスカ。
シンジ「アスカ、あの・・・」
アスカ「ん?」
シンジ「いや、その・・・赤ちゃんのことなんだけど」
アスカ「・・・ああ、別に、あんたに責任押しつける気はないわよ」
シンジ「そんな、僕だって、男の責任て言うか、そういうの考えてー」
アスカ「へえー、考えてくれてたんだ。カンゲキー」
シンジ「・・・バカにしてる?」
アスカ「冗談よ、怒んないでよ。!?」
シンジ「どうしたの?」
アスカ「見てあれ、急に光りだしたわ」
アスカの指差す先、コクピット中央の円形のゲージが、緑色に輝いていた。

第九話 おわり

210 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 02:45 ID:???
第拾話 マグマダイバー

211 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 02:52 ID:???
めがね「ブライト中尉・・・中尉?」
ノア「ああ、すまん」
めがね「入港準備、完了しました」
ノア「よし、各員へ伝達。入港と同時に修理作業開始」
ブライトを見つめるミサト。
ミサト(無理もないわね。リュウさんが、あんな死に方したんじゃ。)

シンジ「ミサトさん、どこかに入港するんですか」
ミサト「木星圏での戦闘で大分傷付いたからね。チョッチ、修理する
のよ。イデオンの整備もね」
シンジ「どこのコロニーです?」
ミサト「コロニーじゃないわ。ラビュタ島よ」
シンジ「ラビュタ?」
ミサト「ほら、あれ」

212 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 03:01 ID:???
ミサトの示す窓外に、巨大な浮遊大陸があった。
21世紀末に発見されたこのラピュタ島は、豊富な水分を含んでいる天然の
浮遊大陸である。人類が居住できる空間であると判断され、大気圏ドーム
をはじめとする様々な技術が投入され、重力の大きさが少し異なる他、地
球上と変わらぬ生活空間が確保されている。

セイラ「ラピュタに接舷。全艦異常なし」
ノア「技術班はすぐに修理にかかってくれ。修理完了まで、半舷休息。よ
ろしいですね」
冬月「うむ。よろしく頼む」
加持「じゃ、ちょっと散歩でもして来ますか」
アスカ「加持さん・・・」
下船しようとした加持を、アスカが呼び止める。

213 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 03:31 ID:???
市街地を走るエレカー。
トウジ「なんや、ラビュタ言うても地球と変わらんなー」
ミサト「ほんと。人の知恵ってものを見せられるわね」
セイラ「葛城さん、ラビュタははじめて?」
ミサト「ええ、地球暮しが長かったの」
セイラ「エリートでいらっしゃるのね」
ミサト「皮肉?」
トウジ「まま、せっかくの自由時間やから、仲良う行きましょーや」
トウジはひとり、ご満悦である。

街中の静かなカフェテリア。窓際すわっている加持とアスカ。
アスカ「皮肉もんね。地球に居る時は加持さんとなかなか二人でいられな
かったのに」
加持「そうだな。でも、いつもアスカのことは見て来たつもりだよ」
アスカ「それは、保護者としてでしょ」


214 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 03:41 ID:???
加持「ま、仕事ってこともある」
アスカ「ほら」
加持「けど、保護者もそろそろ終わりかな。アスカがお母さんになるんじゃな」
アスカ「ん・・・お母さん・・・まあ・・・」
加持「抵抗あるのかい。シンジ君は良い奴じゃないか」
アスカ「そうだけど、私・・・母親なんて出来るのかなって、ちょっと思ってて」
加持はアスカの母親のことは勿論しっている。
加持「アスカ」
珍しく自信無さげなアスカ。
加持「女の子は、誰だって母親になる資格がある。そうじゃないか?」
アスカ「加持さん・・・」
加持の笑顔は、いつも人を安心させる。

215 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 03:57 ID:???
地球でも、滅多に緑深い森というものを体験できない。
だから、シンジは一人、森の中の道を、エレカーでとばしていた。
だが、森に入ってしばらくすると、山沿いから広がって来た雨雲の下、
強い雨が降り始めた。
シンジ「もう、天気の予定表ぐらい、くれりゃあいいのに」
それでもしばらく走ると、ひらけた草原に雨宿りできそうな家が見えた。
エレカーを降りたシンジは、家の軒先を借りる。西部開拓史に出てきそう
な大きな家屋だ。
シンジ(だれも居ないのかな。はやく、雨やむといいんだけど。)
家の裏手に回る。大きな湖がある。
シンジ(鳥だ。白鳥かな。怪我してる。・・・あ、湖に落ちるぞ。)
その時、すこし離れた別の家屋から声がした。
カヲル「ああ、かわいそうに。美しいものは、ただ汚れていくだけ」
シンジ(だれだ・・・)
シンジが見ていると、その少年の方もこちらに気付いた。
カヲル「やあ」
シンジ「あの鳥のこと・・・好きだったの?」
カヲル「美しいものが・・・美しいものが嫌いな人がいるかい?」
少年は微笑を絶やさない。シンジは見ていられず、再び湖面の鳥に視線を
もどす。
カヲル「けれど、美しいものは、汚れて行くのが運命だからね。運命には
逆らえないよ。そう思わないかい?」
シンジ「え・・・あ!」
気が付くと、少年はすぐ近くに立って、シンジの方を見ていた。

216 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 04:14 ID:???
カヲル「ふふ。きれいな眼をしているね、君は」
シンジ「いや、あの、そんな・・・」
カヲル「カヲル。僕は、渚カヲル」
シンジ「あの、僕は、碇・・・シンジ」
カヲル「シンジ君か。なんだか前から知ってるような気がするよ」
カヲルは足早に林道を歩いて行く。いつの間にか、雨はやんでいる。
カヲル「また会おう、シンジ君」
手を振ると、カヲルは林道の中に消えた。
シンジは長い戦いの日々で、はじめて心安らいだような気がした。

冬月「まったく分からんのか」
技術員「はい。こいつのエネルギーゲインは太古から謎のままでして」
数十名の技術員と冬月の眼前には、イデオンが横たわっている。
技術員「とりあえず、ゼーレが付けていたシステムを修復して、動くよう
にはしてみます。けど、本来の性能が出るかどうかは、分かりません」
冬月「やむを得ん。よろしく頼む」
この戦時下では、少しでも役立ちそうなものは最大限利用するに限るのだ。

217 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 04:32 ID:???
加持「よう、作戦部長」
木馬の休憩ラウンジ。ミサトの隣に座る加持。
加持「実は、さっきアスカに衝撃的告白をされちゃってね」
ミサト「なに。結婚をせまられたの?」
加持「ママになります宣言。君も聞いてたんだろ、シンジ君から」
ミサト「うん。まあ・・・どうしようか、チョッチ、悩んでた」
補給物資搬入の艦内アナウンスが聞こえる。
ミサト「何だかあの子たちが可哀想で・・・」
加持「どうして」
ミサト「こんな状況で妊娠しちゃうなんて」
加持「そいつは、どうかな」
ミサト「え?」
加持「もしかしたら、子供を授かる喜びを、知る機会もなくしていたかも
知れないんだ。どんな状況でも、新しい命が誕生するというのは、幸せな
ことだよ。そう思わないか」
ミサト「加持くん・・・」

218 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/13 04:43 ID:???
一方、ラピュタの南部にひろがる砂漠地帯には、シャアが居た。
シャア「で、これがサイコミュか」
研究員「はい。実機でのテストも完了しております」
シャア「理屈は分かるのだが、戦果がすべてなのでな」
研究員「と、おっしゃいますと?」
シャア「テストはあくまでテスト、と言うことだ」
砂漠に一陣の風が吹き抜けて行く。
シャア「で、我が軍に扱える者は居るのか」
研究員「すでに候補者は選出してございます」
シャア「実戦に投入できる者、と言う意味で聞いているのだぞ?」
研究員「もちろんです。その者の能力値はとびぬけています」
シャア「ふむ。会えるか」
研究員「手配してございます」

第拾話 おわり

219 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 04:30 ID:???
第拾壱話 静止した闇の中で

220 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 04:52 ID:???
木星圏を制圧した連邦軍は、ゼーレ本陣を土星圏と想定し、最終決戦に向けて
艦隊を土星圏に終結させつつあった。
土方「火星、水星の各基地の艦隊は速やかに土星圏へのデスドライヴの準備に
入れ。発進準備のそろった部隊から順次、発進せよ」
土方司令の登場するアンドロメダ。その第一艦橋のメインスクリーンには、既
に移動を開始した地球連邦軍の艦隊が映し出されていた。
通信士「司令、ヤマトの沖田艦長からです」
土方「メインにつなげ」
沖田「土方司令」
土方「沖田艦長。ヤマトの指揮する第3護衛艦隊の準備状況はどうなって
います」
沖田「うむ。月軌道上での戦闘で少しダメージをくらったが、作戦に支障は
ない。土星圏に移動しつつ、修理は平行して行います」
土方「そうですか・・・沖田艦長」
沖田「?」
土方「木星圏での戦闘で我々は勝利しましたが、敵はなお強力です。ヤマト
も我々も死力を尽くして戦うことになりそうです」
沖田「うむ。とにかく、全力を尽くそう。今、我々にできるのはそれだけだ」
ふたりのサムライの通信は終わった。


221 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 05:21 ID:???
トウジ「おまえら、ようこんな気味の悪いもんに乗れるなあ」
トウジはイデオンの内部に渋々乗り込んでいる。
アスカ「あんた、男でしょ!! しゃきっとしなさいよ」
技術員「じゃ、次、頭の方に上ろう」
今朝からイデオンの脚、胴の順に、装備されたコクピットを点検して
回っていたのだ。
シンジ「あの、まだ、直ってないんですか。このロボット」
技術員「いやあ、修理は完了したんだけどね。エネルギーゲインがよく
分からないんだよ」
トウジ「得たいの知れんもん使うことないて・・・」
アスカ「るっさい。早くついて来なさい。置いてくわよ」
トウジ「ま、待て。置いてくな」
一行はイデオン頭部付近のコクピットに辿り着いた。
シンジ「でも、核融合エンジンは取り付けられてるって、ミサトさんが
言ってましたよ」
技術員「確かにね。でも、それはゼーレが強制的にふきこんだエネルギー。
第六文明人の遺跡から発見された時は、そんなものついてなかったんだからね」
アスカ「なにか、他の力で動かしてたってこと?」
シンジ「でも、なんだろう。それらしい装置が無かったって・・・」


222 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 05:23 ID:???
アスカ「あーあ、考えてたって分かんないわよ。どっこらしょっと」
操縦桿のある座席に、アスカは腰をおろした。 と・・・
トウジ「う、うへー、なんや!」
コクピット前面の中央に付けられている緑色の円形のゲージが、突然、
輝き始めた。まるで生きているように。
シンジ「あ、すごい」
技術員「これは・・・どういうことだ」
シンジ「どうしたんです?」
技術員「今までにない、高エネルギー反応だ。今朝まで、こんなことは
無かった」
技術員たちは各々、手にした計測装置であちこちを調査している。
トウジ「で、出ましょ。もう、ええやないですか・・・」
アスカ「もう、ほんっと情けないわね。でも、なんで急にエネルギー反応が
高くなったのかしら」
シンジとアスカは、緑のゲージを見つめていた。

223 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 05:29 ID:???
冬月「では、土星圏で最後の決戦か」
ゲンドウ「ああ。予想されていたことだ」
冬月「しかし・・・現状を考えると私は心が痛むよ。ここまで戦況を有利に
持ってこられたのは、エヴァの三人のパイロットたちのおかげかと思うと」
ゲンドウ「あまり買いかぶらない方が良い。数機の兵器で戦争全体がどうな
るものでもない。戦いは総合力だ」
冬月「しかしな・・・土星でも、エヴァは必要だ。それに変わりはない」
ゲンドウ「とにかく、勝っているのだ。それで十分だ」

224 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 05:35 ID:???
ミサト「シンジくん、アスカ、鈴原くん」
ブリッジに集められた三人のパイロットたち。
ミサト「これから土星へ向かうの。最後の戦闘になる予定よ」
アスカ「じゃあ、とっとと行って、早いとこ片付けましょ」
ノア「それが、そうも行かないんだ」
アスカ「え、どうして」
ノア「これを見ろ」
スクリーンに投影される木星圏のはずれ。ゼーレの艦隊が、土星圏に移動して
いる。
ノア「ちょうど集結中の連邦軍を追う形で、ゼーレの艦隊が移動している」
シンジ「どうせ、土星で戦うんでしょ。ほっておけば・・・」
ノア「それは、得策ではない」
アスカ「どういうこと?」


225 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 06:27 ID:???
ミサト「連邦軍は、最終決戦に備えて陣形を固めているの。今、その陣形を
崩されたくないのよ。作戦スケジュールに影響が出るわ」
ノア「そこで、我々がこのゼーレ艦隊を追い、殲滅する」
ミサト「すまないわね。危険な任務ばかり」
アスカ「なに言ってんのよ、ミサト。いい肩ならしだわ」
アスカはいつもの強気に戻っている。
シンジ「小規模な艦隊ですよね。こちらが、後ろから仕掛けられるわけだし」
ノア「とにかく、時間がない。エヴァ3機は直ちに発進。護衛艦隊と共に
敵を追撃する」

セイラ「エヴァ各機、発進よろし?」
シンジ「シンジ、初号機、行きまーす」
アスカ「弐号機、行っきまーす!」
トウジ「参号機、行くでー!」
木星から土星へ。戦場は再び活動を始めた。

226 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 06:41 ID:???
木星圏のはずれでの戦闘は、静かに始まった。
土星圏で想定されている最終決戦前に、何とか連邦の集結に遅れを生じさせよう
という、守勢にまわったゼーレ艦隊は、呆気なく壊滅しようとしていた。
この様子を、テレビ局の撮影艇が密かに中継していた。

アナウンサー「何度も繰り返しますが、これはドラマではありません。実際の
映像です。木星圏で、実際に戦闘が行われているのです」
リビングのソファで、華々しい七色の閃光を見ている少年がいた。
カヲル「実際の戦闘って、呆気ないものなんですね」
シャア「そうか。それほど簡単でもないのだがな」
カヲル「でも、この戦い、連邦が勝ちますよ。紫の汎用人型決戦兵器が」
シャア「それが分かるのか。カヲルは賢いな」
カヲル「そういう言い方嫌いです。大人ぶってて」
シャア「カヲルの能力を褒めたまでだ」
カヲル「その能力があるから、大佐は僕を拾って下さったのでしょう?」
シャアは微笑し、テレビにグラスをかかげる。
シャア「連邦軍に」

227 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/14 06:53 ID:???
めがね「敵艦隊、完全に沈黙しました」
セイラ「増援は来ません」
ノア「よし、作戦終了。エヴァ全機、帰艦せよ。収容後、土星への
デスドライヴに入る」
戦闘の終わった、荒れた空間を進みながら、出撃していた機影が、木馬に
収容されていく。
シンジは、初号機の前を行く弐号機を見つめていた。
シンジ(土星へ・・・最後の決戦に行くのか。アスカには、赤ちゃんのこと
だけ考えさせてあげたかったな。)
それから、間もなく、木馬率いる艦隊は、既に集結しつつある連邦軍本体
に向けて、デスドライヴに入った。
全ての人の思惑を呑みこむ終局の戦いが、刻一刻と近づいていた。

第拾壱話 おわり


228 :魅嶺優:03/05/17 14:48 ID:???
    第拾弐話

    そして、
       終局へ

229 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/17 17:54 ID:???
第拾弐話 奇跡の価値は

230 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/17 18:37 ID:???
連邦艦隊は、最後の決戦に備え、土星圏のはずれに集結しつつあった。
土星圏は広い。
そのため、隠密に作戦行動するのは非常に難しい。
いつ、どこから敵が進攻して来るか分からないのだ。また、監視されているかも。
様々な敵襲のケースを考え、次元レーダーを含む索敵装備が、連邦艦隊の周囲に
はりめぐらされていた。
だが、そんな装備の予定外の攻撃が、今、加えられようとしていた。

231 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/17 18:44 ID:???
連邦艦隊、土方司令の旗艦が位置する空域から、ずっとはずれた軌道上、
まだ母体へ集結する艦隊に、突然、閃光が発生した。
通信士「どうした、四番艦!」
艦長「どうした」
通信士「四番艦が被弾した模様です」
艦長「なに1? レーダーに反応は?」
兵士「ありません」
艦長「無いわけはない。探せ!! 敵は必ず居る」
間もなく、第二の閃光。旗艦近くの護衛艦が大破した。
続いて第三、第四・・・花火の様に次々に光る。


232 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/17 18:57 ID:???
この、攻撃を受けている連邦艦隊から、ずっと離れた空域。
シャアの乗る赤いゲルググの近くに、浮かぶ機影があった。
全体を緑で塗装されたモビル・アーマー、やがて連邦軍に"とんがり帽子"
と呼ばれる機体に、渚カヲルが乗っていた。
シャア「すごいな。あの光が全て、カヲルのやったものか」
シャアの見つめるモニターの先、連邦艦隊の放つ閃光が映る。
七つ、八つ・・・シャアは閃光を数える。
これほど簡単でいいのだろうか。
敵を倒す速さでは、"赤い彗星"と呼ばれた男が、カヲルの
戦闘能力の前に舌を巻いている。
シャア(これなら、紫の奴に勝てるか。)

233 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/17 19:56 ID:???
シャア「そのくらいで、いいだろう。試運転にしては上出来だ」
カヲル「いえ、大佐。あと四隻で、あの空域の艦隊は殲滅できます」
シャア「無理をするな。今回はテストが目的だ」
通信をしながらも、カヲルの耳にシャアの声は、それほど意味をもって
伝わっていなかった。
はじめは息苦しさを感じたエルメスのコクピットも、今では自分にしつ
らえた居心地の良い空間だ。
カヲル "沈め"
また、ひとつ新たな閃光が広がった。
シャア(やれやれだな。)
新兵を抑えるのは、いつも大変だ。

234 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/18 01:27 ID:???
土方「見えない敵? そんなはずはない、敵は必ず近くに居るはずだ」
フェーベ近傍で起こっている戦闘についての報告が逐一入ってくるが、
依然としてレーダーに敵は映らない。
通信士「司令、間もなく戦闘空域近辺に、ホワイトベースがデスアウト
してきます」
土方「そうか。よし、デスアウト後、第13独立艦隊に戦闘空域周辺を
調査させてくれ」
通信士「了解」

カヲルの攻撃を受けた艦隊の、生存者救出を行っている戦闘員たちは
一様に首を傾げていた。
兵士「聞こえたか?」
兵士「ああ。なんだかよく分からんが、頭の中に直接聞こえてきた」
船外活動を続けながら、彼らは言いようのない不安に包まれていた。

235 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/18 01:35 ID:???
めがね「まもなく、フェーベ近傍にデスアウトします」
ノア「よし、デスアウト後、進路確認。エヴァ初号機、調査に向かえ」
亜空間を抜け、木馬は土星圏に現れた。後続の艦も続々、デスアウト
してくる。
セイラ「シンジ君、発進準備よろし?」
シンジ「はい。初号機、行きまーす」
初号機が射出されると、シンジの眼に飛び込んで来たのは、全滅した
艦隊の残骸であった。
シンジ「ひどいな・・・」
と、同時に、頭の中に、人の声とも何かの音とも形容しがたいものが
入りこんで来る。
シンジ「なんだ・・・」
初号機は辺りを旋回し、音の発信源を探る。
シンジ「誰なんだ・・・いったい」

236 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/18 01:40 ID:???
シンジは初号機を、レーダーもモニターもあてにせず、自分の感覚だけで
進めていた。
シンジ「向こうからだ・・・もっと向こうからだ・・・」
今まで遭遇した兵器とは異なるものだ。もっと、研ぎ澄まされた、繊細な
敵が居る。
シンジ「あっちだ」
自分の感覚を信じて、音の源と思われる方へ、初号機を向ける。

ノア「初号機から連絡はないか?」
セイラ「はい・・・」
ノア「どうした」
セイラ「いえ・・・ちょっと、頭痛が」
ミサト「あなたも? 私も、デスアウトしてからなの」

237 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/05/18 01:47 ID:???
カヲル「だれだ・・・」
まったく手応えのなかった空域から、何かか近づいて来るのが感じられた。
カヲル「分かるのか・・・ぼくの存在が」
今までにない感覚である。誰も、カヲルの精神波に触れたものは居なかった
のに。
シャア「どうした」
カヲル「大佐・・・誰かが・・・来ます」
シャア「うむ、サイコミュの反応も鈍くなってる。ひきあげるぞ」
カヲル「はい」
ゲルググとエルメスは、急速にこの空域から離れて行く。

シンジは、遠ざかる機影を見たわけではない。だが、すぐに離れて
行くことが分かった。
シンジ「誰なんだ・・・いったい・・・」
土星圏は静かに、初号機の前に広がっている。

第拾弐話 おわり

238 :山崎渉:03/05/28 13:30 ID:???
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉

239 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 07:22 ID:???
第拾参話 使徒、侵入

240 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 07:30 ID:???
土星圏で連邦軍を強襲した敵の正体は不明。だが、テスト用に設置していた
次元レーダーが、数時間前の映像の中に"とんがり帽子"をとらえていた。
シンジ「これが、攻撃していた敵の機体ですか」
ミサト「と、思われる、と言った方がいいわね。攻撃時のデータは何も残ってないの」
セイラ「見えない敵に、どうやって闘うの。気づいた時にはやられてるのに」
加持「やれやれ。最終決戦を前に厄介なものに出くわしましたね」
ノア「とにかく、次元レーダーは作動させておけ。エヴァ各機はスタンバイ」



241 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 07:41 ID:???
アスカ「シーンジ」
シンジ「アスカ・・・」
アスカ「何やってんの、ぼうっと外見ちゃって」
窓外に土星圏に集合した連邦軍の大艦隊がひろがる。
シンジ「見えない敵のことだけど。アスカは聞こえなかった?」
アスカ「なにが?」
シンジ「声って言うか、変な音が、頭の中に・・・」
アスカ「ああ、なんか耳障りだった。シンジもそうだったんだ」
シンジ「やっぱり、聞こえてたんだ」
アスカ「なんか、呼んでるみたいだったわね」
シンジ「呼んでる・・・て」
その時、警報が鳴り響いた。

242 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 07:49 ID:???
セイラ「シンジ君、ゼーレのとんがり帽子よ。次元レーダーがとらえたわ」
ノア「エヴァ、初号機から発進」
ブリッジも格納庫も騒然としている。
シンジ「初号機、シンジ行きまーす」
アスカ「アスカ、弐号機、出るわよー」
トウジ「参号機、行くで〜」
木馬周辺の艦からもモビルスーツが発進している。
ノア「最終決戦まで時間がない。今、陣形を崩したくない。トウジ、ホワイトベースの護衛に回れ。アスカとシンジは、とんがり帽子を探せ」

アスカ「言われなくても、やってるわよ」
突然、初号機、弐号機の上方の艦が被弾する。
シンジ「聞こえる・・・来たんだ、とんがり帽子が」
シンジは早くも敵を察知していた。

243 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 07:55 ID:???
シャア「どうだ、カヲル」
カヲル「大丈夫です、大佐。サイコミュも順調です」
シャア「このまま木馬まで突っ込む」
エルメスはシャアのゲルググに着いて行く。護衛のモビルスーツも随行する。
ゼーレの前衛は既に木馬を含む艦隊と交戦している。
カヲル(また、あの感覚だ。誰か居るな)
閃光のまたたく空間に接近しながら、カヲルは敏感に察知している。
カヲル(初めてじゃないぞ・・・誰だ)
またひとつ、エルメスの攻撃で敵機が被弾した。

244 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:02 ID:???
シンジ「下がって! みんなの適う相手じゃない! 下がるんだ!」
シンジは連邦のモビルスーツに叫ぶ。
アスカ「どうしたの、シンジ!」
シンジ「アスカ、分かるんだ、敵はずっと早くて・・・」
アスカ「このアスカ様がいれば大丈夫よ。ゼーレの新型なんて、お茶の子・・・きゃあ!!」
左腕に被弾する弐号機。だが制御は可能なようだ。
シンジ「アスカ!! くそっ!!」
音のする方へ、初号機が移動する。と・・・。
シンジ「見える。こいつか!!」
シンジは、小さな攻撃機をライフルで撃破した。
シンジ「見える。見えるぞ」
高速で移動する攻撃機が数機、波状攻撃をかけてくるが、シンジは一瞬はやく
敵の動きを察知し、撃破していく。
カヲル「誰だ・・・僕の攻撃をかわすなんて」
エルメスから攻撃機を操作しながら、カヲルは初号機に接近していく。

245 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:07 ID:???
シンジ「あれだな」
ようやくシンジはエルメスをモニターにとらえた。交戦する敵、味方の間を縫い、
接近して行く。
シンジ「やれるか」
小さな攻撃機は既に全滅させていた。
カヲル「・・・そこだ!!」
エルメスのビームが初号機に向かう。が、すんでのところでかわされる。
と、移動した初号機からライフルの連射。すばやく回避するエルメス。

ノア「シンジ・・・セイラ、捕捉できているか」
セイラ「はい・・・初号機もとんがり帽子も、高速で近接戦闘中」
ミサト「すごい・・・でも、下手に援護できないわ、こんなに速くちゃ」
モニターの中で、両機の戦闘は激しさを増して行く。

246 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:25 ID:???
シャア「すごいな・・・カヲルも、紫のパイロットも。パイロットとしての
新たな段階へ進化していると言うことか」
周辺の機影には追随できない速さで、エルメスと初号機の戦闘は展開されている。
シャア「ここで、カヲルを失うわけには行かない」
ゲルググもふたりの戦闘空域に入って行く。

カヲル(悲しい。紫のパイロットは、なんて悲しい戦いをするんだ)
ふいにシンジの心に奇妙な映像が飛び込む。
シンジ「なんだ・・・誰だ」
ぼんやりと見えていた人影が、やがてはっきりとした形になる。だが、遠い。
カヲル「なぜ、君はこんな悲しい戦いをするんだ」
シンジ「悲しい・・・なぜ、僕が悲しいんだ」
カヲル「君には守るべきものがあるのに、それを巻き込んでまで闘っている」
シンジ「やりたくてやってるんじゃないよ、僕だって!!」

247 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:33 ID:???
カヲル「僕には守るものはない。だから、どんなに傷ついたって、誰も悲しませ
たりしない。君は、戦ってはいけないんだよ」
シンジ「なに、えらそうに!!」
初号機とエルメスが急接近した。その時、シンジとカヲルの心に、お互いの姿が
明確に映し出される。
シンジ「な・・・君は」
カヲル「あの時の・・・シンジ君か」
シンジ「カヲル・・・君」
カヲル「どうして・・・どうして僕たちはこんな出会い方をしてしまったんだ。
もっと・・・もっと幸福な出会い方もあっただろうに」
シンジ「幸福な・・・僕たち?」
その時、両機に割って入ろうとする機体が急接近していた。
シャア「カヲル!! やつとの戯れ事はやめろ!!」

第拾参話 おわり

248 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:34 ID:???
第拾四話 ゼーレ、魂の座

249 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:40 ID:???
シンジ「なんだ!?」
素早く回避する初号機。
カヲル「大佐。危険です、下がってください」
エルメスも初号機との距離をとる。
シャア「カヲル、うかつだぞ。紫のやつに接近し過ぎだ」
カヲル「紫のやつは任せてください。大佐は下がって」
一瞬の膠着状態を突き、弐号機か迫る。
アスカ「赤いモビルスーツ、赤は私の専用よー!!」
だが、左腕のない弐号機はバランスを崩す。ゲルググのサーベルが弐号機に迫る。
カヲル「大佐、いけません!!」
アスカの中の新しい生命を察知したのか、カヲルが叫ぶ。
シャア「なに・・・」
シャアのゲルググが弐号機から離れる。そこに隙が出来た。
シンジ「シャア、覚悟!!」
初号機ライフルの照準は赤いゲルググに完全にロックされていた。

250 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:46 ID:???
シャア「ちぃ!!」
不覚をとった。シャアは明らかに遅すぎる回避行動に入りながら、そう思った。
と、その時・・・
カヲル「大佐!!」
初号機の放ったビームの先に、エルメスが滑り込んで来た。連射されていたビームは
エルメスを貫いた。
シンジ「!! カヲル君!!」
シンジの中に、再びカヲルのイメージが飛び込む。ふたりは、果てしない大洋の
上で対峙していた。
カヲル「人は、変わって行くんだね」
シンジ「カヲル君」
カヲル「人が人として生きていく限り、そこに幸福は存在する。人は生きて行こう
とするところに、その存在意義がある。そして生きていく限り、幸福になれるチャ
ンスは誰にでもあるんだよ」
シンジ「そう・・・そうだね、カヲル君の言うとおりだよ」
カヲル「シンジ君、僕は君に会えてよかった」
シンジ「カヲル君!!」
カヲル「ああ、シンジ君。時が見える」

251 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:51 ID:???
まばゆい閃光を放ち、エルメスは消滅した。
シンジは茫然と、その空域にたたずんでいる。
アスカ「シンジ、ありがとう。助かったわ」
応答がない。
アスカ「シンジ? どうしたの?」
シンジ「・・・とりかえしのつかない・・・」
アスカ「え?」
シンジ「僕は・・・僕は、とりかえしのつかないことをしてしまった。・・・僕は
カヲル君を・・・殺してしまった」

252 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 08:56 ID:???
ノア「よし、作戦終了。全機、帰艦させろ」
セイラ「了解。アスカ、スズハラ君、シンジ君、帰艦して」
アスカ「セイラさん、シンジが」
セイラ「どうしたの?」
アスカ「動けないみたい。私が曳航するわ」
セイラ「急いで。危険よ、敵が潜んでるかも知れないわ」
セイラの発言は全く当たっていなかった。もう、この空域に、シンジに対抗できる
存在は無かった。

戦闘空域から遠ざかる赤いゲルググがあった。
シャア「カヲル・・・教えてくれ。あのニュータイプに勝つ方法を・・・カヲル・・・」
シャアのマスクから、一条の涙が流れていた。

253 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 11:26 ID:???
その頃、キール議長率いるゼーレの艦隊数隻が、密かに連邦艦隊旗艦に
近づきつつあった。
土方「間違いないのだな」
兵士「は、間違いなく、ゼーレのキール議長です」
土方「うむ」
参謀「どういうことでしょう。武装解除して接見とは」
土方「ゼーレも苦しいのだよ」
キール議長は和平交渉のため、連邦艦隊に接触をはかってきたのだった。
兵士「閣下、間もなく、連邦軍の制空圏内です」
キール「うむ」
本国でも最終決戦に備え、作戦が進行されているのは承知していた。だが・・・
キール(ガルマを失ってまで行う戦争ではないのだよ、私にとってはな)

254 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 11:35 ID:???
ギレン「老いたな・・・父上」
キール議長の艦隊をモニターしていたギレンは、ひとり笑みを浮かべた。
ギレン「コロニーレーザーの準備は」
兵士「は、間もなくコロニー内圧力、発射レベルに達します」
ギレン「よし」
ギレンにとっては、相手が連邦でなくても良かった。世界を再生させる
権限が自分に宿るなら、過程も手段もどうでもよかったのだ。
ギレン「コロニーレーザー、発射!」

255 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 11:42 ID:???
兵士「土方司令、キール議長が・・・」
土方「どうした」
兵士「和平交渉を、と」
土方「そうか。参謀たちを集めてくれ」
兵士「はっ」

通信士「閣下、連邦の司令が接見されるそうです」
キール「うむ」
その時、レーダーをモニターしていた兵士が叫んだ。
通信士「か、閣下!!」
キール「なにか・・・」
キールは振り返った。が、次の瞬間、何も意識しないまま、ゼーレ艦隊ごと、その
肉体は蒸発していた。
周囲に隊列を組んでいた連邦艦隊も同様に蒸発していた。
ギレンのコロニーレーザーが通過したのだ。
土方司令の指揮する旗艦を含む艦隊も一瞬にして姿を消していた。

256 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 11:52 ID:???
ミサト「シンジ君、どうしたの?」
アスカ「わかんないのよ。カヲルがどうとかって」
ブリッジ前の通路で、シンジはぼんやりと立っている。
ミサト「さっきの戦闘で何かショックを受けたのかしら。一応、ドクターに・・・」
めがね「なんだ、このエネルギー反応は!?」
ノア「どうした」
めがね「12時の方向。ゼーレ本国付近から、強力な高エネルギー反応・・・まっ
すぐ本体に接近中!!」
ミサト「なんですって!」
アスカ「あ、どうしたの、シンジ!」
ふいにブリッジの窓近くに漂って行くシンジ。
シンジ「だめだ・・・あれを光らせては」
アスカ「どうしたのよ」
シンジ「だめだ・・・あれは・・・憎しみの光だ!!」

第拾四話 おわり

257 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 11:54 ID:???
第拾伍話 嘘と沈黙

258 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:03 ID:???
連邦軍の通信はパニック状態だった。
ノア「間違いないのだな」
めがね「はい。土方司令の旗艦は残念ながら」
ミサト「詳しい被害状況については調査中か」
セイラ「それにしても、何だったの」
めがね「レーザーですよ。コロニーを使った、法外な規模の。まったく、やつら
加減ってものを知らないのか」
シンジとアスカはブリッジの窓から外を見ていた。レーザーの通った跡に、艦隊
の残骸が漂っている。
アスカ「シンジ、分かったのね」
シンジ「人の憎しみが伝わって来たんだ」
アスカ「憎しみ・・・」
シンジ「僕とカヲル君が、いちばん嫌いなものさ」
連邦艦隊の立て直しには、まだ時間が必要であった。

259 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:19 ID:???
その頃、シャアはキシリアの艦隊に同乗し、ゼーレ本陣のある土星圏のはずれ、
フェーベ空域に向かっていた。
キシリア「エルメス、沈められたのか」
シャア「紫のパイロット、予想以上に進化しています」
キシリア「これは戦争だ。シャア、もうおまえしか残っていないのだぞ」
シャア「しかし」
キシリア「ガンドロワに着いたら、新しい期待を渡す。それまで待機だ」
その時、兵士たちがモニター前で首を傾げて会話をしている。
兵士「おい、そっちでは、どうだ」
通信士「ああ、間違いないと思う」
キシリア「どういうことか。作戦中に不明瞭な会話はやめよ」
通信士「それが、コロニーレーザーの照射前に、グレートキールの識別信号を
作戦空域に確認しまして・・・」
キシリア「グレートキール・・・父上の艦が?」

260 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:29 ID:???
ノア「作戦が伝えられた。これより、沖田艦長のヤマトを旗艦に、土星圏に
向かう」
ミサト「最終目的地は? 敵本体は?」
ノア「フェーベだ。衛星軌道上に、最大長800,000mの要塞が確認された」
セイラ「そこが敵本陣ですか」
ノア「そうだ」
アスカ「何も艦隊連れて行くことないわよ。私の弐号機だけで、ちょちょいと・・・」
ミサト「アスカ、これまでとは違うのよ」
アスカ「はいはい」


261 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:38 ID:???
木馬の格納庫。トウジは参号機の調整中。
ミサト「スズハラ君」
トウジ「あ、ミサトさん。ブリッジで指揮とりはるんと違うんですか」
ミサト「私も、一応、エヴァブースターで待機よ」
トウジ「ミサトさんまで出んでも」
ミサト「貴方たちだけ、あぶない思いすることないわ」
トウジ「あの・・・あれ、連れて行くんですか」
窓の外、木馬に繋留されているイデオンが見える。
ミサト「そうね。一応、戦力にはなりそうね」
トウジ「わけの分からんもん、わしは好かんなあ」

262 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:44 ID:???
ミサト「相変わらず、エネルギーゲインは不明なのよ。でも、大丈夫。
あれを使う前に、戦争は終わるわよ」
トウジ「そうですか。そうなら、いいんですけど」
ミサトがブースターのところまで漂って行くと、弐号機のハンガー付近に
シンジとアスカが浮かんでいる。
アスカ「いいこと、絶対に無茶しないでよ。私が全部やっつけるから」
シンジ「そんな、無茶言うなよ。それに、心配されなきゃいけないのは
アスカの方だよ」
アスカ「いいの、赤ちゃんのことは」
シンジ「よくないよ。絶対、無理はするなよ」
シンジは、初号機の方に流れて行く。
シンジ「絶対だぞ」
ミサト(早く、終わらせなきゃ、こんなこと)

263 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 12:59 ID:???
シンジ(アスカ・・・ほんとに無茶は無しだぞ)
弐号機モニターでアスカの様子を見るシンジ。
セイラ「エヴァ、各機、発進準備よろし?」
初号機がカタパルトまで運ばれる。
セイラ「最初に艦隊から60秒の一斉射撃があります。その後、発進。いいわね、
シンジ君」
シンジ「了解」

一方、ヤマトでは。
沖田「地球の存亡はこの一戦にかかっている。諸君らの働きに期待する」
通信士「司令、ヒペリオン方面から敵侵入」
沖田「よし、全艦砲撃開始」

264 :案山子が死んでる当たり前だもの:03/06/01 13:04 ID:???
キシリア「兄上、遅くなりました」
ギレン「来たか。部署に就け」
キシリア「は。その前に」
ギレン「なんだ」
キシリア「コロニーレーザーの照射空域に、父上の艦が居たそうですが」
ギレン「そうだ。先行し過ぎてな。警告した時には遅かった」
キシリア「では、父上はゼーレ・シティーで指揮を?」
ギレン「歯がゆいな、キシリア。父がグレートキールを手放すと思うか」
キシリア「いえ」
ギレン「では、そういうことだ」
兄ギレンの背中を、哀れむように睨むキシリアであった。

第拾伍話 おわり

265 :名無しが氏んでも代わりはいるもの:03/06/29 22:50 ID:???
エバオタ( ´;゚;ё;゚;)キモッ!!

266 :山崎 渉:03/07/15 11:46 ID:???

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄

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